俳優の趙涛・呉京・黄覚が映画芸術科学アカデミー新会員候補に

中国映画はアカデミー賞にさらに一歩近づくか?

人民網日本語版 2020年07月04日09:15

「微博(ウェイボー)の認証を『映画芸術科学アカデミー会員』に変更したい」。俳優の黄覚(ホアン・ジュエ)は1日早朝、微博にこのように投稿し、多くのネットユーザーの関心を集めた。アカデミー賞の選考などを行う米国の映画芸術科学アカデミー(AMPAS)はこのほど、「新会員」候補を発表し、819人の新会員候補が明らかとなった。この新会員には、中国の俳優・趙濤(チャオ・タオ)、呉京(ウー・ジン)、黄覚3人の名前も含まれていた。映画監督の賈樟柯氏も、真っ先にSNS上で、妻である趙濤に対して、「趙濤がAMPAS会員に選ばれたことを祝福します」とのコメントを贈った。各メディアの報道を総合して人民網が伝えた。

趙濤(チャオ・タオ)

米国西部時間6月30日午後、アカデミー賞の選考などを行うAMPASは、今年の新会員候補リストを発表した。今年の新会員候補は、世界各国の891人で、映画監督・脚本家・俳優・美術・映画制作など様々なジャンルに及ぶ。中国の女優・趙涛、男優の呉京と黄覚もリストに名前を連ねた。3人は、新会員になると、アカデミー賞選考において投票権を行使できる。

中国の俳優がAMPASの新会員となることは、中国映画が「アカデミー賞」を受賞できる確率が高まるのだろうか?

2015年まで、AMPAS会員の中で、華人は、盧燕(リサ・ルー)、陳沖(ジョアン・チェン)、鄔君梅(ヴィヴィアン・ウー)、呉宇森(ジョン・ウー)、章子怡(チャン・ツィイー)、陳凱歌(チェン・カイコー)、王家衛(ウォン・カーウァイ)、李安(アン・リー)、顧長衛(グー・チャンウェイ)、楊紫瓊(ミシェル・ヨー)、李連杰(ジェット・リー)の11人だけだった。当時、AMPAS会員になるための条件は極めて厳しく、新たに加わる華人会員は毎年1~2人にとどまっていた。

しかし、2016年から、この数が増え始めた。この背景には、「会員が白人に偏り過ぎている」という問題を巡る論争がますます盛り上がり、有色人種などのマイノリティを増やして多様性を追求すべきだという声が高まったことがある。そこで、AMPASは2016年、華人の映画関係者の会員数を大幅に増やした。同年の新会員683人中、有色人種の割合は41%まで上昇し、華人の映画関係者も2人から十数人に増え、賈樟柯(ジャ・ジャンク―)、趙非(チャオ・フェイ )、許誠毅(ラマン・ヒュイ)らが新会員に選ばれた。

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