ポストコロナ時代 若者の金銭感覚にどんな変化が?

人民網日本語版 2020年07月29日09:23

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お金を使うべき時には使い、使わなくてもいい時は使わない。実のところ、これは若者の「ポストコロナ時代」における一般的な考え方だ。「中国青年報」が伝えた。

平安銀行がこのほど2020年上半期の90後(1990年代生まれ)の金融消費行動について調査研究を行った。その関連データをみると、90後が平安銀行のクレジットカード、デビットカードで京東や拼多多などのECプラットフォームで消費する金額が企業活動・生産活動再開後に急速に増加し、6月の取引額は2月の5.5倍に増えた。

これと同時に、海外で新型コロナウイルス感染症の厳しい状況が続いていることから、海外での「爆買い」に慣れ親しんできた90後の多くが、海南省に目を向けるようになった。3月以降、90後の三亜国際免税城での消費総額は感染症発生前の水準に戻り、6月の消費総額は2月の32倍近くと激増した。暮らしをこよなく愛する若者は、もう待つことをやめ、消費を享受するのが1つの習慣になっている。

米マッキンゼー・アンド・カンパニーが発表した「2020年中国消費者報告」は、「中国の若くて自由な消費者は多くの項目で支出を増やしている。新鮮な牛乳、スキンケア、ファーストフード、レジャー用の衣類などだ。実際、この年代は人口の約4分の1でありながら、支出増加の60%をになう」と伝えた。

感染症の収束後、若者の消費行動がより理性的になった。同データでは、今年6月にソーシャルメディアを使った共同購入プラットフォームの拼多多で買い物をした90後の人数が1月の12倍近くに増えている。感染症の後で、ますます多くの若者が新商品の発売や値下げをただ「待っている状態」から、共同購入者を誘って安く商品を買おうと「拼多多でたくさん買い物をする状態」へ変わり、「お得なショッピング」を心ゆくまで楽しんでいることがわかる。

お金を使うのが上手で稼ぐ力もある 若者の資産運用は柔軟で堅実

別の調査研究によると、「ポストコロナ時代」の若者はお金を惜しまず、またお金を稼ぐ力もあるという。 上述した平安銀行の調査研究データによると、今年上半期には90後の多くが貯金の習慣を維持し、6月に定期預金をした人の数は年初に比べて約12%増加し、若い人も特殊な時期には貯金が保障の役割を果たすことを認識したことが見て取れる。また調査に回答した90後は銀行の資産運用商品を選択することが多く、1回当たりの投入金額は平均で6万元(約90万円)を超え、運用期間が180日以内で、相対的に柔軟で安定した商品を選ぶ傾向があるという。

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