9枚の写真で見る水害救助の最前線

人民網日本語版 2020年07月29日13:33

連日降り続く大雨の影響を受け、安徽省滁州市全椒県の複数の農村で洪水・浸水被害が発生し、村民たちは身動きが取れなくなってしまった。そんな時、常に災害を前に勇敢に立ち向かい、前に突き進む人々がいる。災害救助の最前線では、数々の人を感動させる瞬間がある。

誰かまだいますか?

消防隊です!

救命ボートを操縦しながら、全椒県古河鎮の住宅1軒ごとに声をかけ、身動きが取れなくなっている住民を探す消防の救助隊員たち。

泣かない、泣かない。

おじさんが助けに来たからね。もう怖くないよ。

激しく泣き叫ぶ赤ん坊を前にどうすればいいのか戸惑った表情の若い消防隊員。驚き泣き叫ぶ赤ん坊をなんとか小声であやしながら水の中を進み、母親の元へと送り届けた。

大丈夫!

濡れないように布団をかけますからね。

救助隊員は、被災者を避難させる途中で、手術をしたばかりで身動きの取れない女性を発見。指揮官は、担架を携帯し、医療関係者を同道して救助に向かった。医療関係者が「避難可能」であると確認した後、指揮官はただちにその女性をゴムボートまで移送。当時まだ雨が降っていたため、女性が濡れてしまわないよう、救助隊員は布団とレインコートで女性を雨から守った。

素早くかきこめ!

救助を待っている人がまだいるぞ!

7月21日午後3時、8時間におよぶ救助活動ののち、一部の指揮官はようやく昼食にありついた。彼らはとっくに腹が鳴るほどお腹を空かせていたが、村にはまだ閉じ込められ、救助を待つ人々がいることを思い、泥まみれのまま素早く昼食をかきこむと、再び緊迫した救助活動へと戻っていった。

サバイバルシートを巻きつけて、しょうが湯を飲んで!

7月20日午後、救助隊員が洪水の中から一人の住民を助け出した。救助された男性は、10時間以上も水に浸かっていたため、顔は寒さのあまり青ざめていた。引き上げられたのち、後方支援スタッフはすぐさま濡れていない服を渡し、サバイバルシートを巻き付けた上で、体を温めるため、熱々のしょうが湯を男性に飲ませた。

命がけで他者の命を支える救助隊員。

救助隊員は、村民と協力して、胸まで水に浸かったまま、両手で女性を支えて安全な場所まで緊急避難させた。実はこの日、午前7時からすでに7時間近くにわたり、彼らは水に浸かったまま救助活動を続けていた。彼らは体力を著しく消耗していたが、救助を待つ人々と上昇し続ける水位を前に、毅然として前に突き進んでいった。

ホッとして眠りにつく子ども。

消防隊員にしっかりと抱きかかえられた小さな男の子は、安心したのか隊員の腕の中で眠りに落ちた。

揺らさないようにそっと。

救助隊員たちは自宅で救助を待っていた88歳の高齢者を車いすごと抱えて救助。車いすが揺れないように、慎重に救助が進められた。

大丈夫。

私がしっかり支えていますから。

被災した高齢者を支えてゴムボートに乗せる消防隊員。

「人民網日本語版」2020年7月29日

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