月1万元稼ぐ「デリバリー配達員」の1日を体験 (2)

人民網日本語版 2020年07月30日16:00

「少しでも速く、たくさん配達したいなら、足だけでなく、頭も使う必要あり」

食事時間帯以外は時間的に自由で、毎月安定して1万元以上の稼ぎ

「少しでも速く、たくさん配達したいなら、足だけでなく、頭も使わなければならない」と秦さん。

そして、「配達にはいろんなコツがあり、事前にしっかりと段取りしておかなければならない。よく配達する半径約5キロの範囲内のほとんど全ての団地の位置、棟の並びなどが、頭の中に入っている。また、どこの信号は赤になると長いか、どこの棟は近道できるかなども頭に入っている。配達先の住所を見た瞬間に、そこに向かうルートが頭の中で描けている」と話す。

「なぜ、デリバリー配達員をしているのか?」との質問に、秦さんは、「忙しいがとてもメリハリがある。食事時間帯以外の時間は、自分で自由に使うことができ、映画に見に行ってもいいし、音楽を聞いてもいいし、本を読んで『充電』してもいい。こういうメリハリのある仕事は得られるものがより多いと思う」と説明した。

秦さんは現在、毎月安定して1万元(1元は約15円)以上稼いでいる。昨年の春節(旧正月)前、秦さんは両親に、春節に合わせた連休期間中は北京で仕事を続け、連休明けに実家に帰ると話し、了承してもらっていたという。その理由について、「春節期間中も、配達依頼が多い。一番多い日で100件近く配達した。夜10時過ぎに家に戻り、ベッドに寝転ぶと、そのままぐっすり寝てしまった。とても疲れたけど、月末に報酬が1万4000元以上あるのを見て、とても満足した」と説明した。

「あと数年したら、実家に戻って兄と一緒にスーパーを経営したい」

「デリバリー配達員をしていると、物流配送やインターネット管理などの知識も学ぶことができる。将来、起業する時に役立つ」

秦さんは、「あと数年したら、実家に戻って兄と一緒にスーパーを経営したい。実際には、デリバリー配達員にも、いろんな発展の方向性がある。例えば、デリバリー業界でがんばり続ける人もいる。第一線で配達員をするのではなく、配達の手配を行う事務所で管理の仕事をするという道だ。また、レストランで管理の仕事に就く人もいる。僕の兄は、江蘇省南京市で働いていて、暇な時によく電話して、今後の計画について話し合っている。実家に帰って、一緒にスーパーを開こうというのは僕からのアイデア」と話す。

そして、「新職業であるデリバリー配達員は、物流配送やインターネット管理などたくさんの分野の知識を学ぶことができ、将来、スーパーを開くときのアイデアも得ることができる。スーパーを開くとすれば、今は店の経営だけでなく、配達サービスなどの家まで届けるサービスも必要となる。将来、自分が開いたスーパーでこうしたサービスを提供するとすれば、デリバリー配達を数年した経験を生かして、注文を管理し、販売ルートを開拓したい」とその意気込みを語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年7月30日

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