国務院が対外貿易・外資の安定をサポートする4つの方策

人民網日本語版 2020年07月30日15:30

対外貿易の安定と外資の安定は「六つの安定」(雇用の安定、金融の安定、貿易の安定、外資の安定、投資の安定、期待の安定)における重要な内容だ。29日に開催された国務院常務会議では、輸出取引信用保険、越境EC、サービス貿易などの観点から、対外貿易安定と外資安定をより一層サポートするための4つの方策が打ち出された。新華社が伝えた。

同会議では、対外貿易企業のリスク対抗力の増強を支援することが要求された。そのため、企業の受注減少などの突出した問題に的を絞り、有効な措置を打ち出して市場の開拓や受注の増加を支援する。輸出取引信用保険を運用して出荷前の注文取り消しのリスクを積極的に保障する。「信用保証+担保」モデルを推進して、外資系企業が資金調達に向けて信用力向上の支援を提供する。

同会議では、中部・西部、東北地域が優位性を発揮し、労働集約型の対外貿易産業を受け入れるよう奨励することが指摘された。そのため、越境EC、海外倉庫、対外貿易総合サービス企業などの新業態を支援し、市場調達貿易モデルのテスト事業を拡大し、中小零細企業の輸出を牽引する。

浙江省寧波(ニンポー)市に本社がある楽歌人体工学科技股フン有限公司(フンはにんべんに分)の項楽宏会長は、「『信用保証+担保』モデルがあれば、企業はより安心することができる。楽歌が越境ECを始めてから9年、独自に海外倉庫を建設してから7年が経ち、現在は海外倉庫の展開を積極的に加速し、当社の経営コストを引き下げると同時に、小規模・零細企業のよりよい海外進出もバックアップしている」と述べた。

また同会議では、外資誘致政策の環境整備が要求された。そのため、重点外資プロジェクトをすべて平等に扱って用地などの保障を強化する。外資系ハイテク企業の認定をより円滑にする。再融資・再割引の特定の限度額、中国輸出入銀行の新規貸出規模と同レベルの支援を外資系企業に対して行う。

同会議では、サービス貿易イノベーション発展テスト事業の深化が決定された。地域の発展戦略と結びつけて、サービス貿易イノベーション発展モデルを全国21省(区・市)の一部地域に拡大し、開放分野の開拓、円滑化レベルの向上に向けて改革と模索を進め、これには越境商業医療保険の発展、中国内外の協力による学校運営、技術輸出入経営者の資格の範囲拡大、常態化した感染症予防・抑制の下での観光・国際スポーツ協力の強化などが含まれ、より高いレベルの対外開放を促進することになる。

業界関係者は、「対外貿易と外資がカバーするマーケットエンティティは点としても多く面としても広く、このため関連する雇用の数が非常に多い。同時に対外貿易と外資は中国の対外開放の重要なベクターでもあり、各項目の政策を着実に詳細に実施し、『六つの安定』と『六つの保障』(住民雇用の保障、基本的民生の保障、マーケットエンティティの保障、食糧・エネルギー安全の保障、産業チェーン・サプライチェーン安定の保障、末端の行政運営の保障)の取り組みを進めるための合力を形成する必要がある」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年7月30日

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