中国はこのほど28の省・直轄市(エリア)でサービス貿易のイノベーション発展に向けたテスト事業を全面的に深化させると発表した。商務部(省)サービス貿易・商貿サービス司の冼国義司長は19日、「今後は中部・西部地域のサービス貿易発展をより重視し、支援を強化していく」と述べた。中国新聞網が伝えた。
このたびのテスト事業の半分は中部・西部地域と東北の旧工業拠点で行われ、成都、貴陽、昆明、西安、烏魯木斉(ウルムチ)などが関わっている。
冼氏によると、「このような展開になったのは、一方では、これが質の高い『一帯一路』(the Belt and Road)建設、西部大開発、東北振興といった国の発展戦略を徹底するために必要だからだ。また一方では、ここ数年は中部・西部地域でサービス産業とサービス貿易の発展ペースが加速し、制度のイノベーションの基礎と条件が整ったからだ。さらにこうしたテスト事業の経験は中部・西部地域にとってより参考になるという意義をもつ。こうしたテスト事業実施エリアには、中部・西部のサービス貿易発展のリーダーになり、モデルや誘導の役割を果たし、中部・西部全体のサービス貿易の発展レベルの向上を牽引してほしい」という。
また冼氏は、「将来的には中部・西部地域のサービス貿易の発展をより重視し、支援を強化し、こうしたテスト事業実施地点とともに各地の産業の特徴と立地の優位性に合わせて、具体的で実行可能なプランを制定し、デジタル貿易、輸送、観光、文化、中医薬、サービスのアウトソーシングといった生産型サービスの分野で新たな競争上の優位性を積極的に育成し、経済のモデル転換・高度化と地域の協調発展をよりよく促進していく」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年8月20日