中国青年報社社会調査センターがこのほど、問巻網(wenjuan.com)と共同で2001人を対象に実施した調査によると、新型コロナウイルス流行期間中について、回答者の91.5%が「食習慣が変わった」と答えた。肉系の食べ物は火をよく通すようになったほか、生ものや冷たい食べ物はあまり食べなくなったという回答者が多かった。中国青年報が報じた。
91.5%「新型コロナ流行期間中に食習慣変わった」
北京のある金融企業で働く関丹さん(女性、仮名)はもともと、仕事が終わって帰宅すると、すぐにフードデリバリーで届いたものを食べるという生活だった。料理もしなかったため、キッチン用品もほとんどなかった。しかし、新型コロナウイルス流行期間中、外食ができなくなったため、仕方なく簡単な自炊を始めた。新型コロナ対策で「巣ごもり」していたこの数ヶ月の間に、関さんには自炊の習慣ができた。通常出勤に戻った今も、朝食と夕食はできるだけ家で食べるようにしている。「自炊なら安心だし、ヘルシー。味も結構いけるし」と話す関さんは、オンラインショップや近くのスーパーで少しずつキッチン用品を買い揃え、生の食材用のまな板を購入して火が通った食材用のものと分けるようにした。
北京のある国有企業に勤める劉芸欣さん(女性、仮名)は、以前はおかずを多めに作ることが多く、夕食を食べ終わると、夫も自分もいつもお腹がはちきれそうになっていた。しかし、今年初めに新型コロナウイルス感染拡大が深刻化した時には、食後に外へ出かけて食べたものを消化することができなくなり、腹七分の習慣が少しずつできたという。
上記の調査では、新型コロナウイルス流行期間中について、回答者の91.5%が「食習慣が変わった」と答えた。調査結果を分析すると、「食習慣が変わった」と答えた人が最も多かったのは90後(1990年代生まれ)だった(93.2%)。また、ルームメイトがいる人(95.5%)は、家族と一緒に住んでいる人(91.8%)や一人暮らしの人(85.8%)に比べて、「食習慣が変わった」という回答が多かった。
新しい食習慣で最も多かったのが、「肉系の食べ物は必ず火をよく通すようになった」(69.0%)だった。以下、「生ものや冷たい食べ物はあまり食べなくなった」(57.6%)、「水をたくさん飲み、新鮮な果物・野菜、高タンパクの食べ物をたくさん食べるようになった」(57.3%)と続いた。また、「食事前は手を洗うようになった」(51.6%)、「水産品を生で食べなくなった」(41.4%)、「塩水/アルカリ水に果物・野菜を浸けるようになった」(34.0%)、「生の食材と火の通った食材を扱う調理器具を分けるようになった」(31.3%)などもあった。
95.5%「ヘルシーな食習慣を今後も続ける」
調査では、回答者の98.0%が「良い食習慣を身に着けることは大切」と考えていた。
関さんは、「新型コロナの影響で、私も家族も、以前より衛生や飲食の細かな部分により注意するようになった。良い食習慣はもちろん継続したい。そうすれば身心も自然と健康になっていく。体が健康だったら、他のことは問題にならない」と話す。
調査では、新型コロナ収束後も、新しく身に着けたヘルシーな食習慣を長く続けるかという質問に、回答者の95.5%が「続ける」と答えた。一方、4.5%は「続けない」と率直に答えた。その理由は、「この特殊な時期の間だけ注意していればそれでいい」だった。調査結果を分析すると、続ける意思が最も強いのは90後で、その割合が96.9%に達した。
回答者のうち、00後(2000年以降生まれ)が5.0%、90後が35.1%、80後(1980年代生まれ)が43.7%、70後(70年代生まれ)が12.7%、60後(60年代生まれ)が3.1%だった。新型コロナウイルス流行期間中、一人暮らしだった回答者は8.5%、家族と一緒に住んでいた人が88.2%、ルームメイトと一緒に住んでいた人が3.3%だった。 (編集KN)
「人民網日本語版」2020年8月21日