国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせた大型連休まで後30日に迫った今月2日から、連休初日の鉄道チケットの販売が始まった。中国新聞網が報じた。
資料写真:上海駅の待合スペースで列車を待つ旅客(撮影・殷立勤)。
中国では、鉄道チケットのオンライン予約と電話予約は30日前、駅のチケット発売窓口、代理店での販売は28日前からと定めてられている。そのため、今月2日から10月1日のチケットがオンライン、または電話で予約できるようになる。駅の窓口、代理店での販売は4日からとなる。
通常、連休の最後の2日間がUターンラッシュとなり、その10月7日、8日のチケットはそれぞれ9月8日と9日からオンラインと電話で予約できるようになる。
人気路線は売り切れ続出中!
終了したばかりの2020年の暑運(夏休みの帰省・旅行に伴う鉄道輸送体制)の統計によると、7月1日から8月31日の期間、中国全土の鉄道を累計で4億5600万人が利用した。昨年同期比で7割まで回復しており、客足が継続して戻っている。
今年の国慶節当日は、中秋節(旧暦8月15日)も重なり、加えて中国国内では新型コロナウイルスがほぼ抑制されているため、多くの人の間で行楽に出かけたいという気持ちが高まっている。そして、今年も人気路線のチケットが発売と同時に売り切れている。
資料写真:7月1日、重慶駅の検札口で並ぶ旅客(撮影・陳超)。
1日午前、チケットのオンライン予約サイト・12306にアクセスすると、9月30日のチケットが売り切れとなっている列車が少なくなかった。
例えば、北京から哈爾浜(ハルビン) に向かう列車番号の頭文字がGの高速列車と頭文字がDの高速列車のチケットは全て売り切れとなっていた。残っているのはK1303便とK383便の普通座席のみだった。
北京から鄭州に向かう列車を見ると、列車番号の頭文字がKの快速列車の一部の普通座席が残っていた。また北京から長沙に向かう高速列車のチケットは全て売り切れている。
10月の大型連休は旅行シーズンでもあり、すでに何ヶ月も「巣ごもり」していた人々にとっては、連休中は「旅行」が一番やりたいこととなるだろう。各地も、旅行業を盛り上げ、消費を刺激するために、観光地の入場券割引などのキャンペーンを続々と打ち出している。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年9月3日