12日のネット検索ランキングで「世界の新型コロナ第2波はもう始まっている」がトップとなり、気をもんだ人も多かったことだろう。元中国疾病予防管理センター副主任で、公衆衛生と疫学の専門家である楊功煥氏は、取材に応じ、「多方面の要素を総合すると、新型コロナウイルス感染症の秋・冬季の再拡大が始まり、第2波はもう始まっている」との見方を示した。杭州日報が伝えた。
楊氏は、「新型コロナウイルスの活性は季節と密切に関係している。秋と冬は気温が下がり、ウイルス活性が高まるため、秋・冬季には必然的に流行が再拡大する。しかし、人類が新型コロナ感染症対応経験を積むにつれて、死亡率はすでに低下しつつあるため、第一波の時のように心配する必要はない」と述べた。
また楊氏は、現在、中国の症例数の「起点」は世界的に見て非常に低く、ウイルスの基礎量も低いとの認識を示しつつも、「しかしそれはウイルスがないということではなく、中国が注意して予防・抑制しなければ、ウイルスの出現と拡散のリスクが依然として存在する」と注意を喚起した。ただ、楊氏はこの点について、「中国はすでに常態化感染症予防・抑制段階に入っている。必要な予防・抑制措置は依然として継続しており、しかも感染症予防・抑制意識は人々の日常生活にまで浸透している」と指摘した。
今年5月31日、復旦大学附属華山医院感染科主任の張文宏氏は取材に応じ、秋・冬に第2波が発生することは「ほぼ間違いない」としていた。
また3月31日にはすでに、米国トップの伝染病専門家であるアンソニー・ファウチ氏が、米国の新型コロナ感染症は今秋再び流行が拡大するだろうと述べていた。このように世界の新型コロナ感染状況が秋冬に2回目の爆発的拡大を迎えるという予想はすでに共通認識となっている。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年10月14日