福建省徳化県は、中国三大磁都の一つで、ここで生産される白磁は宋(960-1279年)の時代から欧州に輸出され、明(1368-1644年)の時代にはフランス人から「Blanc de Chine」と称され、世界中で知られるようになった。「80後(1980年代生まれ)」の徐金宝さんは現在、同県ではそれなりに名の知られた陶芸家となっている。新華網が報じた。
上海交通大学の材料学部を卒業した徐さんは、故郷に戻って陶芸家に弟子入りし、大学で学んだ材料に関する専門的な知識を伝統陶芸、オブジェ、工芸美術などと融合させて、陶磁器テクノロジー企業を立ち上げた。そして、伝統的な白磁の茶道具、工芸品などを設計、開発するほか、混ぜるカオリナイトの量を調整して、耐熱性や耐アルカリ性、耐酸性、 吸着性が強化された新材料を開発し、特殊機能を備えた斬新な陶磁器を製作している。今年、徐さんが研究開発した、直火にかけたり電気コンロで加熱したりできる白磁の急須が発売された。さらに、浄水作用を備えた白磁のフィルターカートリッジも間もなく発売される。 (編集KN)
「人民網日本語版」2020年11月5日