今年の「ダブル11」、消費者を引きつけるのは何?

人民網日本語版 2020年11月03日09:53

2020年は「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)をめぐるビジネスの動きが例年よりやや早まっている。

10月21日より、一部のECサイトがプレセールをスタートした。大手プラットフォームの「ダブル11」の正式セールも11月1日に前倒しされた。天猫(Tmall)や蘇寧易購などのプラットフォームでは、11月1-3日がセール第1波、11月11日当日が第2波となっている。

業界関係者は、「今年の『ダブル11』のスタートが早まったことは新型コロナウイルス感染症と関係がある。感染症の影響を受けて、多くの業界がさまざまな影響を受けた。感染症後最大の消費シーズンとして、多くの企業が『ダブル11』に熱い期待を寄せている」と指摘した。

一方で、スタートが早く、セール期間が長くなったことで、業者側は、特に感染症の影響を受けた業者はビジネス展開の時間がより長くなり、売り上げがより多くなり、この前の資金面での圧力を緩和することができる。また一方で、消費者はよりゆとりをもって気に入った商品を選べるようになり、時間が足りなくて買い逃してしまうことがなくなり、よりよい消費体験ができる。

スタートが早く、時間が長くなった以外にも、今年の「ダブル11」の注目点には、新製品や優れた商品が多いこと、ルールが簡単なこと、値段が高ければキャッシュバックされること、ライブコマースなどがある。

新製品や優れた商品が多いという点では、5Gスマートフォンが突出している。今年はアップルの「iPhone12」(アイフォーン12)も華為(ファーウェイ)の「Mate40」なども発売が「ダブル11」に間に合い、多くの人がこれを機に買い換えを検討している。天猫の発表したデータによれば、1日午前1時51分現在、アップルやファーウェイなど100ブランドの売上高が1億元(約15億6千万円)を超えた。蘇寧易購が同日発表したデータでは、5Gスマホが売り上げのピークを迎えており、10月31日には「Mate40」ポルシェデザインが発売開始から9秒で完売した。

ルールについてみると、昨年は販売ルールが複雑で、わかりにくい、策略的などの点が消費者に批判された。消費者からは、「こんなに操作が大変なのに、もらった紅包(ご祝儀)はたった2.5角(約4円)でやる気を失った」といった声も聞かれる。今年は各大手プラットフォームが昨年の教訓をしっかりくみ取った。プラットフォームの中には、補助金を直接受け取れるようにしたり、別の店で買い物をしても合算で割引が受けられるようにしたりしたところがある。また割引後の価格を直接表示して、自分で電卓を使って複雑な計算をあれこれしないで済むようにしたところもある。

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