包頭稀土研究院がこのほど発表した情報によると、同研究院の新材料研究開発チームは希土類を原料とし、圧延法により蛍光ガラスの生産に成功した。蛍光体に向け大出力白光LEDライトを生産し、同技術が初めて中国で応用されることになった。科技日報が伝えた。
同研究院の技術専門家で、機能材料発光研究室課題チーム長の沈雷軍氏によると、研究開発チームはアルミン酸ナトリウム、珪酸ナトリウム、タングステン・モリブデン酸ナトリウムなど複数の材料の白光LED蛍光パウダー、及び青色光励起の黄・赤色蛍光ガラスを開発した。さらに赤色蛍光ガラスの特許手続きを行い、12件の発明特許の特許プールを形成した。
希土発光材料には発光帯域が狭く、色の純度が高く、色が鮮やかで、光の吸収力と変換効率が高く、放出波長の分布範囲が広く、蛍光の寿命が長いといった特徴がある。物理的・化学的性能が安定し、高温に強く、大出力電子ビーム、高エネルギー放射、強い光に耐えられ、その他の発光材料にはない卓越した性能を持つ。
研究チームは科学技術成果の転化を絶えず推進しており、技術の進展を重ね、圧延法により柘榴石に黄色が混ざったシリーズの蛍光ガラスの生産を初期段階で実現した。そして蛍光体に向け大出力発光LEDライトを生産し、高出力固体照明用蛍光ガラスの大規模生産技術が初めて応用された。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年12月1日