山西省考古研究院はこのほど、元時代の壁画墓の詳しい情報を発表した。元時代の葬送風俗と社会生活の把握にとって貴重な資料となるものだ。
この壁画墓は同省朔州市官地村の南東800メートルのところにあり、墓への参道、墓所の門、墓室で構成され、全長は7.8メートル。盗掘されたため、考古学従事者が昨年保護のための発掘を行った。
同研究院華夏文明研究所の張光輝副所長は、「墓室は平面でみると八角形をしており、墓の壁は積み上げられた1層の青灰色の四角いレンガでできており、レンガの接着剤には石灰が使われている。筆致が細やかで、色彩が独特な壁画は、宋・金時代の宴会の様子を描いた壁画の趣があるとともに、元時代の山水画の壁画の伝統も踏まえたものだ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年12月26日