中国人民銀行(中央銀行)は10日、最新の金融統計データを発表した。速報値の統計によると、2021年2月の社会融資総量は1兆7100億元(1元は約16.7円)に達して、前年同期を8392億元上回った。中国新聞社が伝えた。
このうち実体経済に投入された人民元建て貸出は1兆3400億元増加し、前年同期より6211億元多かった。実体経済に投入された外貨建て貸出は人民元に換算すると464億元になり、同212億元増加した。
2月末現在の社会融資総量残高は同13.3%増の291兆3600億元で、うち実体経済に投入された人民元建て貸出残高は13.5%増の176兆7600億元だった。構造をみると、2月末の実体経済へ投入された人民元建て貸出残高が同期の社会融資総量残高に占める割合は60.7%で、前年同期を0.1ポイント上回った。
現金も増加した。2月末の広義マネーサプライ(M2)残高は同10.1%増の223兆6千億元で、増加率は前月末を0.7ポイント、前年同期を1.3ポイント、それぞれ上回った。狭義マネーサプライ(M1)残高は同7.4%増の59兆3500億元だった。流通現金(M0)残高は同4.2%増の9兆1900億元だった。2月の純投入現金は2299億元だった。
貸出をみると、2月の人民元建て貸出は1兆3600億元増加し、前年同期を4529億元上回った。預金をみると、2月の人民元建て預金は1兆1500億元増加し、前年同期を1294億元上回った。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年3月11日