2023年の中国のサービスロボット、市場規模1兆2960億円超に

人民網日本語版 2021年05月28日14:26

市場調査会社の賽迪顧問が27日に主催した「洞見・新興産業投資チャンス2021」研究成果発表会で、賽迪顧問スマート装備産業研究センターの姚垠国アナリストは「世界の新型コロナウイルスの感染の影響が続き、さらに中国の高齢化問題が深刻化するなか、サービスロボット市場の需要が拡大を続けている。2023年には市場規模が751億8000万元(約1兆2960億円、1元は約17.2円)にのぼる見通しだ」と明かした。科技日報が伝えた。

姚氏は、「昨年は新型コロナウイルスの影響を受け、サービスロボット市場の需要が急増した。市場規模は前年比37.4%増の283億8000万元にのぼった。具体的に見ると、常態化した感染対策により公共サービスロボットと医療ロボットが徐々に実需となり、市場シェアが昨年大幅に増加した。今後も高成長の流れを維持する見通しだ。家庭用ロボットのうち多くが非生活必需品であり、シェアが年々減少するとみられる。スマートシティの建設、都市環境衛生システムと再生資源システムの融合、労働者の持続的な減少などの要素により、特殊ロボットのシェアが着実に上昇する見通しだ」と述べた。

姚氏は産業分布について、「二極化の流れが見られる。華東、中南、華北地域が中心で、西南、東北、西北地域のサービスロボット産業は現在規模が小さい。うち華東地域の産業規模は全体の40.6%を占める125億8000万元で、西北地域は1.5%しかない」と述べた。

賽迪顧問は投資の潜在力について、「新型コロナの流行中、面と向かったサービスが大幅に減少し、自動配送、自動消毒、スマートな接客などの需要が増加した。短期的には物流ロボット、医療サービスロボット、商業サービスロボットに注目できる。サービスロボット技術は人工知能(AI)、チップ、マンマシンインタラクションモジュールなどの高価値なハードウェアに強く依存するため、今後3−10年は高価値なソフトウェア・ハードウェアの発展に期待できる。このほか、手術ロボットと医療リハビリロボットには高い技術の壁がある。高齢化が徐々に進むにつれ、低侵襲外科分野を中心とする手術ロボットと医療リハビリロボットがさらに発展する見通しで、長期的に期待できる」と提案した。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年5月28日

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