水中を艶やかに舞う天女 「洛神水賦」が中国国内外で話題に

人民網日本語版 2021年06月15日15:09

河南衛視(河南衛星テレビ)で端午節(端午の節句、今年は6月14日)に合わせた3連休中の初日(12日)に放送された特別番組「端午奇妙游」が中国のネット上で話題をさらっている。なかでも、水の中で美しく舞う天女の踊りを披露した「洛神水賦」(原題「祈」)には、多くのネットユーザーから「美しすぎて、言葉を失った」、「仙女を見た」といった大絶賛のコメントが寄せられている。

華春瑩報道官がツイッターで絶賛し、紹介

今月13日、中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は、自身のツイッターアカウントで、「洛神水賦」を称賛し、「信じられないほどの美しさ!その舞う姿はまるで優雅な白鳥のようであり、その美しさは泳ぐ龍のようだ。『洛神水賦』は、河南衛星テレビの水中ダンスのショー」とツイートした。

華報道官のツイートには、「他の国でも同じような水中ショーを見たことがあるが、『洛神水賦』は、中国で最も著名な古代神話と辞賦をベースにし、さらにそれらをコラボさせている。そして、中国で数千年にわたって伝えられている伝説の女神・洛神に息を吹き込んでいる。中国の5千年の文化が、今回のショーをひときわ優雅にしており、同じようなショーの中でも群を抜いている」といったコメントが寄せられている。

1分ちょっとの映像のために、水中での撮影時間はなんと26時間!

水中ダンスは、精度の高い動きをしてみせなければならないだけでなく、衣装を美しく水に漂わせ、さらにはその表情にも気を配り、まるで地上にいるかのような自然な笑顔を見せなければならないため、非常に高度な技術が求められる。同番組が爆発的大ヒットとなり、多くの視聴者がパフォーマンスを披露した何灝浩さんに注目している。実は、何さんはプロのダンサーではなく、水中で踊る「人魚姫」のコーチだ。何さんは5年前に潜水を学び始め、子供の頃からアーティスティックスイミングも習っていた。今回の天女の水中での舞の撮影について、何さんは、「スタッフは水の中に26時間もいた。毎日、水に何度も潜って200回以上の撮影を行って、作品を仕上げた」と説明した。

さらに、「今回の撮影は水深4.5メートルの場所で行われた。まず、水面でしっかりと息を吸って、一気に潜って踊り、また水面に上がって息を吸っていた。浮力の問題を解決するために、動きに合わせて、いろんな重さのウエイトを装着しなければならなかった。一番重いウエイトは10キロもあった。長時間水に浸かっていたため、寒くて鼻血が出たこともあるし、体を安定させるための釣り糸に縛られて、傷ができてしまったこともあった。それでも熱い想いを抱き、最後までやり通せた。今回、水中ダンスを披露する機会を与えてくれた河南衛星テレビには本当に感謝している。作品を仕上げるための全てのスタッフの苦労は数百字程度の言葉ではとても表現し尽くせるものではない。中国の伝統文化がずっと大好きで、特技を生かして、千年前の中華文化の精華を再現できたことは本当に光栄」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年6月15日

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