大学院の試験対策や目覚まし係……人生監督師が人々をサポート (2)

人民網日本語版 2021年06月16日13:43

監督師に応募するのは女子が多い 出身業界はさまざま

余さんが監督師の店を始めようと思ったきっかけは、自分をよりしっかりと律するためだった。大学に入ったばかりの頃、ゲームに夢中になって自分を見失ったが、ある時突然気がつき、自律的な生活に戻るよう自分を監督し後押ししてくれる人が欲しいと痛切に思った。時間がたつうちに、余さん自身は外からのサポートが必要なくなったが、店舗の監督師チームは徐々に規模が拡大していった。

余さんは、「今では監督師の仕事に応募してくる人が毎日十数人から20人ほどいる。学生、公務員、ファイナンス、教員など、出身業界はさまざまだ。応募者はテストとして実際の業務を1回担当し、顧客が満足すれば採用する」と説明した。

監督師に求められることは非常にシンプルだ。自律的であること、細かいところまで気がつくこと、時間があること、人を助けるのが好きなことだ。しかし実際のサービスではうまくいかないこともある。

余さんは創業当時を振り返って、「最も印象深かったのは初めてもらった悪い評価だ。当時、監督師に対する審査が甘かった。あるお客様が約束した時間に監督師からモーニングコールを受けられず、いろいろなことが間に合わなかったため、大変腹が立って、非常に低い評価をくださった」と話した。

余さんはこうしたケースについて非常に残念な思いをし、そこから経験と教訓をくみ取って、店の監督師に対する要求をより厳格にするしかなかった。

監督師に応募してくれるのは大半が若者で、女性が多い。余さんは、「おそらく女性はより細かいところまで気がつくからだろう」との見方を示した。店ではフルタイムの監督師を募集したこともあるが、現在は全員が兼業の監督師だ。監督師たちは毎日、約3-4件の依頼を受け、月収は1千元(1元は約17.2円)から2千元もあればよい方だ。

余さんは、「フルタイムだと一般の監督師より値段が高くなり、サービス内容もより全面的になるが、今の市場ニーズはそこまで多くない」と述べた。

余さんは、「監督師のサービスは自分を自律的な人間に変えたい人をサポートするというものだ。将来はより多くの人がこの業界に参入するだろう」と断言した。

余さんには、「監督サービスをブランド化し、監督を必要とするより多くの人をサポートする」という小さな目標がある。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年6月16日

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