夏も本番となり、海抜3千メートルを超える甘粛省甘南蔵(チベット)族自治州瑪曲県の草原では、ケサル王伝説の吟遊詩人たちが楽器を背負い、草原の奥深くにやって来て、弾き語りのスタイルでケサル王の英雄叙事詩を歌う姿がみられるようになった。心躍るケサル王の物語は夏の草原の「流行歌」でもある。新華網が伝えた。
瑪曲県は「ケサル王伝説発祥の地」と呼ばれる。千数百年にわたって藏族の民間吟遊詩人が歌い継ぐ中で、物語は絶えず豊かにふくらみ、徐々に世界に冠たる英雄叙事詩「ケサル王伝説」が成立していった。2006年には中国国家級無形文化遺産のリスト第一弾に登録された。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年7月17日