ネットユーザー規模10億人突破が切り開くチャンスとは? (2)

人民網日本語版 2021年09月01日16:07

デジタル社会の新生態圏を構築

中国のネットユーザー数が初めて10億人を超えた。これほど膨大な数のネットユーザー層はどのようなデジタル社会の新生態圏を構築するのだろうか。

中国インターネット協会諮問委員会の高新民委員は、「中国のネットユーザー規模10億人突破の背景には、ネット発展の4つの特徴がある。(1)世界最大規模で応用の浸透度が最高のデジタル社会を形成した(2)農村のネット普及率がさらに上昇して、都市部と農村部との格差が縮小している(3)中高年のネットユーザー規模が最も急速に増加し、恒常的なサービスが重視されている(4)ネットプラットフォームの経営とデータ安全の監督管理が強化され、ネット産業の健全で秩序ある発展を誘導している」と述べた。

ネットの応用とサービスが広く浸透するにつれ、中国にはデジタル社会の新たな形態が形成されるようになった。8億8800万人がショート動画を視聴し、6億3800万人がライブ配信を視聴している。この2つが中国国民の新たなライフスタイルになろうとしている。8億1200万人がネットショッピングをし、4億6900万人が食品デリバリーを利用している。買い物や飲食のスタイルが明らかに変化した。3億2500万人が遠隔教育を利用し、2億3900万人がオンライン診療を受け、オンラインの公的サービスがさらに便利になった。

ネットのインフラが絶えず整備されるのに伴って、ネットがより包摂的な発展方式になろうとしている。一方で、農村のネットインフラ建設の整備が進んでいる。全国の行政村の光ファイバー開通率と4G開通率はいずれも99%を超え、農村と都市との「同一ネットワーク・同一速度」が実現し、都市と農村のネット接続をめぐる溝が徐々に縮小している。他方で、農村ではデジタル経済の新業態が絶えず形成されている。「インターネットプラス」による農産物の村から都市へというプロセスが効果を表し始め、ライブコマースを代表とするネットの新スタイルが販売力を発揮し、農産物のネット販売の新ルートになった。

注目されるのは、中高年のネットユーザーが増加率の最も高い層であることだ。20年以降、関係当局はネット応用が高齢化及び特殊な層に対応できるようバリアフリー化を進めている。政府、企業、社会の各方面がともに努力したことを受けて、中高年のネットユーザーがユーザー全体に占める割合が目に見えて上昇している。21年6月末現在、50歳以上のユーザーの割合は28.0%となり、20年6月より5.2ポイント上昇した。

中国国際経済交流センターの陳文玲チーフエコノミストは、「中国の質の高いデジタル経済発展は人類共同の挑戦に立ち向かうための実行可能なプランを提供した。21年上半期には、インターネットが支援・誘導の役割をさらに発揮し、デジタル経済の規模の持続的な拡大、質のますますの上昇、構造の最適化・レベルアップ、イノベーションのさらなる活発化を促進して、将来の産業のコアエンジンと新発展構造を構築する重要な力になった」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年9月1日

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