気温の低下にともない、新疆維吾爾(ウイグル)自治区阿勒泰(アルタイ)地区福海(ブルルトカイ)県の牧畜民は続々と牧場の移動をスタートし、家畜を追い立てながら、高山にある夏牧場から沙爾布拉克牧場エリアへと向かっている。9月6日から新疆阿勒泰地区福海辺境管理大隊は管轄内の阿拉善・紅山嘴辺境派出所から警察官10人を選出して護牧分隊を組織。分隊は2組に分かれて牧畜民に付き添いながら、紅山嘴口岸(出入境検査所)から沙爾布拉克牧場エリアまで護衛する任務を担う。護牧分隊は、移動ルートを徹底的にチェックし、天気の変化に随時気を配り、移動中に発生するさまざまなトラブルを解決し、牧畜民と家畜が移動先の牧場まで無事到着するようサポートしている。中国新聞網が伝えた。
地元牧畜民による牧場大移動はすでにおよそ1千年もの昔からずっと続いている。四季の移り変わりと牧草地の移動に従って、牧畜民は家畜を追い立てて複数の牧場間を移動していく。今年は牧畜エリア全体で約30万の家畜が飼育されており、この10日ほどの間に、1千年の歴史ある古牧道19本を使って沙爾布拉克牧場エリアまで移動する。(編集KM)
「人民網日本語版」2021年9月9日