中国共産党中央委員会と国務院はこのほど、「前海深港現代型サービス業協力区における改革開放の全面的深化構想」を通達した。中央テレビニュースが伝えた。
重要な意義
前海深港現代型サービス業協力区の開発・建設は、香港地区の経済・社会の発展を支援し、広東省、香港地区、澳門(マカオ)地区の協力レベルを引き上げ、対外開放の新局面を構築するための重要な措置であり、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)建設の推進、深センの中国の特色ある社会主義先行モデル区建設への支援、香港同胞の祖国への求心力の増強にとって重要な意義がある。
発展の目標
2025年をめどに、より高いレベルの開放型経済新体制を構築・整備し、世界的な競争力を持つビジネス環境をほぼ作り上げ、先端の要素が集積し、波及作用が突出した現代型サービス業が勢いよく発展するようにし、複数駆動型イノベーションシステムが際立った成果をあげられるようにし、粤港澳大湾区の発展に対するけん引効果がますます顕在化するようにする。
2035年をめどに、高いレベルの対外開放の体制・メカニズムを一層整備し、ビジネス環境が世界トップレベルに到達するようにし、香港地区・マカオ地区との産業の協同・連動、市場の相互接続、イノベーションによる駆動・サポートの発展モデルを構築・整備し、グローバル資源配置能力が高く、イノベーションの資源を集積する能力が高く、協同発展の牽引力が高い、質の高い発展エンジンを作り上げ、改革・イノベーションの経験を広く普及させる。
実施範囲
前海協力区の発展の可能性をさらに押し広げる。既存の前海協力区をベースに、以下の地域へとさらに拡大・発展させる。
・南側に隣接する蛇口及び南山区の大小のエリアの22.89平方キロメートル
・北側に隣接するエキシビション新城及び海洋新城エリアの29.36平方キロメートル、空港及び周辺エリアの30.07平方キロメートル、宝安区の中心エリア及び大鏟湾エリアの23.32平方キロメートル
・前海協力区の総面積はこれまでの14.92平方キロメートルから120.56平方キロメートルに拡大
具体的計画
香港地区・マカオ地区にリンクし、世界につながる現代型サービス業の発展体制・メカニズムを構築・整備する。現代型サービス業の標準体系を構築・整備し、標準化のテスト・モデル事業を展開する。