六中全会

新職業は数千万人の人材不足 その待遇は?就職の見通しは?

人民網日本語版 2021年12月08日16:30

インターネット経済、デジタル経済、プラットフォーム経済の発展にともなって、インターネットマーケティング担当者をはじめとする新職業が次々に国の「認証」を取得した。こうした新職業の業務の内容はどんなものか、賃金の水準はどうか、発展の見通しはどうだろうか。「北京青年報」が伝えた。

新職業は主にニューエコノミー分野に分布

複数の公表された研究報告によると、オンラインのニューエコノミーが新職業の人材ニーズと雇用機会を大量に生み出した。たとえば公式アカウント、ミニプログラム、チャンネル(動画配信)で構成された微信(WeChat)の生態圏では、2020年に3684万人の雇用機会が生み出された。19年8月から20年8月までの間に、2097万人がショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」のプラットフォームを通じて創作活動、ライブ中継、ECなどの業務で収入を得ており、その多くがインターネットマーケティング担当者という新職業に従事していた。

人的資源・社会保障部(省)が19年に再び新職業を発表するようになってから、これまで5回にわたり56種類の新職業が次々に発表された。

現在、新職業で働く人々は主にニューエコノミー分野に分布し、そのうち現代型サービス業の個人向け消費サービスが中核を担う。例えば抖音(TikTok)、ショート動画アプリ「快手」や音声共有プラットフォーム「喜馬拉雅(シマラヤ)」などが代表的な「新メディア」、「拼多多」や「小紅書」などの交流プラットフォームをはじめとする「新チャンネル」、新しい茶飲料をはじめとする「新製品」などに牽引された新消費と新消費によってもたらされたサプライチェーン、伝達、サービスの各段階の変革が、新職業や新たな雇用を生み出した。

新職業の待遇はどうか、就職の見通しはどうか。

■オムニメディア運営士

オムニメディア運営士を例にすると、同部の出した定義では、この職業は各種の伝達技術と伝達ルートを総合的に利用し、データの分析、クリエイティブなプランニングなどの方法を採用し、情報に対して加工、マッチング、発信、フィードバックなどの作業を行う必要があるものとなっている。インターネットの情報が生産から発信形式までますます豊富になる中、従来の画一的なコンテンツばかり扱う編集者では正確な発信と効率の高い運営を行うことが難しくなった。こうしてより高いレベル、より総合的な能力を備えたオムニメディア運営士が必要とされるようになった。その職責は従来のコンテンツ運営や新メディア運営の「アップグレード版」といったところだ。

この職業に従事する人の中では「90後(1990年代生まれ)が圧倒的な中心で、女性が多く、そして若い人がどんどん増えている。月給は5千元(1元は約17.8円)から2万元の間で、ユーザーの運営、イベントの運営、コミュニティーグループの運営などの技能に最も大きなニーズがある。

ネット経済の急速発展が運営の人材ニーズを拡大する駆動力になった。20年末現在、中国の消費関連ネット企業の従業員は1千万人を超えた。運営人材ニーズはネット業界から従来の業界へと広がり、機械製造などの業界でも運営ポジションの人材を募集するようになり、ショート動画プラットフォームや微信プラットフォームで製品を展示したり販売したりしている。

■インターネットマーケティング担当者

インターネットマーケティング担当者も新しい人気職業だ。20年6月、同部は第3期新職業リストを発表し、インターネットマーケティング担当者も正式に国が認証を与えた新職業の1つになった。同部のこの職業の定義では、デジタル化情報プラットフォームで、ネットワークの双方向性と伝達の信頼性を運用して、企業の製品のマーケティングを担う人材となっている。

インターネットマーケティング担当者はよく知られた「ライブコマースのパーソナリティ」と完全に一致するものではない。この職業はさらに発展して商品選択担当者、ライブ配信販売員、動画制作発展担当者、プラットフォーム管理者の4職種に分化した。職種間で仕事の方向性とポジションの機能には大きな違いがあるが、それぞれが補完し合って成り立ち、共同でインターネットライブ配信マーケティングチェーンを構成している。よく知られた人気KOLの李佳琦さんや薇婭さんのライブ配信現場でのポジションはライブ配信販売員であり、トップクラスのライブ配信パーソナリティであるのはもちろんだが、見えないところで商品選択、マーケティング、管理などの業務もこなしている。

ニューエコノミー、新業態、新技術などの要因に駆動され、同部は25年にはインターネットマーケティング業界の人材不足が3千万人から4千万人に達するだろうと予測する。

この職業に従事する人は女性が中心で、新一線都市に多く分布し、パーソナリティのポジションが平均賃金が最も高い。例えば20年の平均提示額が1万1220元だった。このほかこの職業に従事する人の出身業界が非常に多様化しており、パーソナリティを例にすると、その前に就いた仕事がパーソナリティにとどまらず、EC運営、顧客サービス担当者、販売員、俳優、モデル、美術担当者などと幅が広い。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年12月8日

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