米国では、リサイクルぜいたく品を扱うECプラットフォームが上場初日に株価が大幅に上昇した。欧州ではさらに、いくつかの「フリーマーケット」が観光スポットとして人気を集めている。「北京晩報」が伝えた。
「リサイクル経済」が熱くなった原因は、価格が安いといった単純なことだけではない。値引きがあり、実用的で、省エネかつ環境にやさしいリサイクル商品を選ぶことが、これからよりトレンディな消費スタイルになる可能性がある。
▽「リサイクル文化」の歴史
1960年代から70年代にかけて、日本経済は高度成長を継続し、民間には大量の富が蓄積し、「世界中のものを消費する」ことや「大量買い」が当時の日本人にとって当たり前のことだった。だが80-90年代になると、バブル経済が崩壊し、経済が長期低迷期に入り、日本人は財布の紐を引き締め、消費や生活のスタイルを調整し直し、節約の伝統に立ち返らざるを得なくなった。
こうした中で、リサイクル商品市場が機運に乗じて誕生した。日本人は新製品の購入量を減らすと同時に、少しずつリサイクル商品に手を出すようになっていった。また自宅にある使っていない商品を無料でリサイクルショップに譲ったり(日本では、使用していない商品を処理するには料金がかかる場合もあるので、リサイクル店に直接商品を提供するほうがいい)、または手元不如意の時に以前に購入したぜいたく品を低価格でリサイクル業者に売ったりするようになった。
今や、日本のいたるところにリサイクル衣料品を扱う古着店があり、若い人の間では古着店めぐりがファッションになっている。リサイクルの家電、雑貨、書籍、家具を扱う店もあり、何でも売っている。最も重要なことは、こうしたリサイクル店が扱う品物は、質がよく価格が安いものが多く、千円前後で全身をコーディネートすることもできれば、書籍などをタダ同然のような低価格で手に入れることもできる、ということだ。
リサイクルショップ好きに言わせると、質がよく値段も安い上、あちこち探すプロセスも楽しめる。目的もなく、謎解きのような気持ちで歩き回り、これ以上楽しいことはない。リサイクル店では、何に出会うかは永遠に謎であり、「思いがけない宝物を発見する喜び」を求めて、ショップ巡りをするのだという。