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「買い手」から「売り手」へ、ますます多くの消費者がこのように立場を頻繁に転換させており、その背後には日に日に活発になる中古品取り引き市場がある。消費意識のレベルアップ、環境保護の理念の推進に伴い、不要品の取り引きはトレンドの生活スタイルになり、手元にある使わなくなった不要品も別の人のところで宝物に変わるようになった。「中国青年報」が伝えた。
中古品取り引きのスタイルが豊富に
オンライン取り引きは現在の中古品の主要取り引きルートだ。中国の調査会社・艾媒諮詢(iiMedia Research)が発表したデータでは、中古品EC取り引きの規模は2019年の2596億6千万元(1元は約17.8円)から20年の3745億5千万元に増加した。一方で、中古品市場取引額全体は1兆元を突破した。
オフライン中古品取り引き店もますます増え、中古品取り引きの中核的機能をめぐって、オフライン店はより多様な属性を備えるようになった。
北京市順義区には特別な中古品店の衆愛慈善市場がある。取り扱う中古品はすべて売り手が無償で寄贈したもので、家電、日用品、カバン、アクセサリーなどが並んでいる。商品を整理し棚に並べるのはボランティアの店員で、売上げはすべて公益活動に当てられる。
今年は人気古書取り引きプラットフォームの「多抓魚」が北京市三里屯に実店舗を構えた。3フロアある店内にはさまざまな書籍や画集が所狭しと並べられ、中古品取り引きが行われると同時に、社交的な属性も帯びるようになった。週末によく来て店内をぶらぶらするという江さんは、よくSNSプラットフォームでネットユーザーに同店をすすめ、「本を買うこともできるし、読み終わった本を売ることもできる。ここにある本はみんなリサイクルされ、必要とする人、好きな人のところに届くようになっている」などと発信している。
日常的なものだけでなく、高級なぜいたく品の中古品市場もますます熱くなっている。外資系企業で働く蘇さんは、「この1年ほどで北京に中古のぜいたく品の販売やそれを委託する店がかなり増えたことに気がついた。数年前にとある国際的ビッグブランドの定番バッグを中古で探した時は、代理購入で日本の中古品店から買うしかなかった」と振り返った。
他の中古品と同様、中古のぜいたく品はコストパフォーマンスが高く、リサイクル経済、環境保護の追求といった要因がどれも若い購入者を引きつける要因になっている。
中古品を買っているのは誰?