世界の新型コロナウイルスとの闘いにおいて、ワクチン不足や偏在状況を解消することが急務となっている。中国は現時点で、世界の120ヶ国・国際組織にワクチン18億5000万回分を提供してきた。また、今年中に、その数を20億回に到達させることができるよう取り組んでいる。人民日報が報じた。
多くの国のデータを見ると、中国のワクチンは、海外の新型コロナウイルス感染症拡大が深刻な国で10億回以上、中国国内で20億回以上接種され、安全性が高く、副反応も少ないことが分かる。
スリランカのスリジャヤワルダナプラ大学が今年7月に発表した中国医薬集団(シノファーム)のワクチンの有効性に関する報告によると、2回接種した人の95%に抗体ができ、81.25%は中和抗体が誘導された。研究によると、中国のワクチンはデルタ株に対しても明らかな効果があった。
中国はワクチンへの公平なアクセスに多大な貢献
中国は、世界で海外に最も多くの新型コロナウイルスワクチンを提供してきた国で、発展途上国がこれまでに取得したワクチンのほとんどが中国のワクチンとなっている。シンクタンクのエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表した報告によると、10月末の時点で、世界ではワクチンが約70億回接種された。中国のワクチン支援を得たチリやカンボジアの接種率は79%、77%と、欧米諸国を含む先進国を上回っている。
世界保健機関(WHO)、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、GAVIアライアンスなどが共同で主導する国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」は、全ての加盟国がワクチンへの公平なアクセスを可能にするために国際的なリソースを調整することを目的としている。現時点で、コバックスを通して、144ヶ国・地域に配布されたワクチンは5億回分以上。11月12日の時点で、中国がコバックスに提供したワクチンは7000万回分を超えているほか、発展途上国19ヶ国でワクチン共同生産を展開し、中国のワクチンができるだけ早く、安いコストで、少しでも多くの国に提供できるよう取り組んでいる。
CEPIのリチャード・ハチェット最高経営責任者(CEO)は、「中国は新型コロナウイルスとの闘いをめぐる世界的な協力強化を推進し、サンプル、データ、対策の共有という面で、重要な役割を果たしている。そして、複数のワクチンを迅速に開発し、世界にワクチンを共有している。中国は、世界がワクチンへの公平なアクセスを実現するうえで、努力し、多大な貢献をしている。私たちは中国の貢献に深く感謝している」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年12月17日