数年の科学研究を経て、国家スピードスケート館(別称・アイスリボン)が正式にスマート会場になった。「スーパーブレーン」などの技術に基づき、会場はハードの運営・メンテナンス、サービス保証などの面における多くのテクノロジーで注目されている。新華社が伝えた。
北京国家スピードスケート館公司副社長で、チーフエンジニアの李久林氏が26日、国家スピードスケート館内でスマート会場完成の関連状況について説明した。
■感覚を持ち、呼吸でき、記憶があり、思考する会場
北京国家スピードスケート館公司副社長で、チーフエンジニアの李久林氏によると、会場はプロジェクト建設段階においてBIM技術とロボット技術を使用することで、天井部分のケーブルネットルーフ、カーテンウォールシステム、製氷システムなどの建設の難題を解決し、ハード施設の竣工と使用開始を保証した。一方で、会場のソフト建設の重点であるスマートシステムの建設も予定通り進められている。建設者は近年、中国内外の最新の科学技術応用に長期間にわたり注目し、会場の「デジタルの基礎」を構築した。
李氏は、「科学研究を経て、現在のアイスリボンはすでに北京建院と中国科学院ソフトウェア研究所が共同開発したスーパーブレーンを配備している。36のシステム、10万件近くのリアルタイムデータと接続すると、感覚を持ち、呼吸でき、記憶があり、思考する会場になった」と述べた。
感覚を持つとは、会場には各種類のIoT(モノのインターネット)センサーが設置されており、複数のネットワーク方式により屋内外の温度、湿度、大気質、照度などの会場運営データをリアルタイムでキャッチする。
呼吸できるとは、屋根にある気象台のリアルタイムデータにより、会場は大気質に基づき自ら換気システムを起動し、屋外の日照の強弱に基づき自動的に電動サンシェードの開閉をするか、ホールの照明の点け消しをする。
記憶があるとは、スーパーブレーンは会場の各種運営指標を記録する。データ発掘・分析後、自ら会場の各空間の合理的な運営パラメータを打ち出す。人員の安全、健康、快適性を保証する前提で会場のエネルギー消費量を減らす。
思考するとは、スーパーブレーンは異なる競技シーン、競技の需要、観客数、防疫情勢に基づき、自動的に座席送風システム、製氷温度、会場除湿システム、屋根電動窓システム、防疫消毒システムをコントロールする。競技を保証しながら、観客が快適に観戦できるようにサービスを提供する。