中国教育部(省)が今月28日に開いた記者会見で、同部高等教育機関学生司の王輝司長が、2021年度の高等教育機関の卒業者は前年比35万増の909万人だったことを明らかにした。新型コロナウイルス感染症の影響など、多くの要素の影響を受け、2021年度の卒業者は深刻な就職難に直面し、雇用の安定、保障の任務の重要度がより増している中、各方面の連携した取り組みが功を奏し、卒業者の雇用は全体的に安定していた。澎湃新聞が報じた。
中国国家統計局が今月15日に発表したデータによると、今年1-11月期、中国全土の都市部の新規就職者は1207万人で、今年の年間目標を超えた。うち、高等教育機関卒業者の就職が、中国全土の雇用の情勢を安定させる上で、重要な役割を果たした。
王司長によると、教育部は今年、全国高等教育機関卒業者就職・起業指導委員会を立ち上げ、さらに19業界に分けて就職・起業指導委員会を設立して、雇用機関と高等教育機関が意思の疎通を図って連携するための新メカニズムを構築した。19業界就職・起業指導委員会はこれまでに、就職説明会を50回以上開催し、ポスト情報を約67万件提供してきた。
統計によると、2021年度の卒業者のうち、低所得世帯の卒業者が50万人以上いた。9月1日の時点で、低所得世帯の高等教育機関卒業者の就職は全体的に安定しており、全国平均を上回っていた。教育部は国家開発銀行などの機関と共同で、低所得世帯の高等教育機関卒業者を対象とした特別就職説明会を開催し、5万6000ポスト以上を提供した。また、関係機関と共同で、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、青海省、西蔵(チベット)自治区の少数民族の卒業者を対象とした中央企業(中央政府直属の国有企業)の特別就職説明会などを開催してきた。その他、各地の低所得世帯や身体障がい者などの卒業者を対象に、各種特別就職説明会を開催し、関連の重点グループの就職を力強くバックアップしてきた。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年12月29日