砂浜に打ち上げられたマッコウクジラを20時間かけて海へ 浙江省

人民網日本語版 2022年04月20日15:55

4月19日午前、1頭のマッコウクジラが浙江省寧波市象山付近の砂浜に打ち上げられているのが見つかった。地元の漁政や消防などの関連当局の職員が直ちに現場に駆け付けて救助活動を展開した。約20時間に及ぶ救助活動の末、20日早朝5時20分ごろ、漁政船に誘導と護衛をされながら、マッコウクジラは目的海域に無事到着。漁政船はロープを切り離し、マッコウクジラは大海へと泳いでいった。

地元の作業員の測定によると、マッコウクジラの体長は約20メートル、体重約70トン。早朝に干潮になり砂浜に打ち上げられていた。マッコウクジラは体表面の水分が不足し、肌の一部が剥がれ落ちるなど、大きな傷を負い、呼吸も荒くなっていた。特に尾部に深刻な傷を負っていた。そのため、救助作業員は、クジラが打ち上げられていた場所まで近寄り、体中に水をかけて、体温が下がるようにしたほか、体に付いていた泥を洗い流し、少しでも楽になるように処置した。

マッコウクジラが打ち上げられた原因は現時点でははっきりしていない。専門家は、位置を把握するエコーロケーションという能力が、正常に機能しなくなり、浅瀬に迷い込み、打ち上げられたのではないかとみている。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年4月20日

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