2008年5月12日に四川大地震が発生してから今年で14年を迎えた。公開されている統計によると、同地震により6万9227人が亡くなり、1万7923人が行方不明になり、37万4643人が負傷し、1993万300人が住居を失った。そしてその被災者は計4625万6000人に達した。
今月12日、四川大地震を生き抜いたブタの「猪堅強」の標本が四川省成都市大邑県の建川博物館で、正式に一般公開された。
「猪堅強」は、同省彭州市竜門山鎮団山村の村民・万興明さんが飼育していたブタで、大地震により、がれきの下に36日間閉じ込められていた。しかし、頑強に生き延びて同年6月17日に成都軍区空軍のある飛行学院の兵士によって救出された。
当時、建川博物館の館長は3008元(1元は約19円)でそのブタを買い取り、「猪堅強(幼名・36娃児)」と名付けた。
2008年、がれきの下から救い出されて博物館で飼育されるようになった「猪堅強」を一目見ようと、同博物館には毎日にように多くの観光客が訪れるようになった。
しかし、2021年に同博物館が明らかにした情報によると、人間の年齢に換算すると100歳にもなる14歳になっていた「猪堅強」は足がすっかり弱ってしまい、立ちあがるのもままならなくなり、人が支えてやっと立ち上がることができるといった状態だった。そのため、まもなくこの世を去ることになるだろうとみられていた。
そして、同年6月16日夜10時50分、「猪堅強」は老衰で死に、この頑強に生き延び、長寿を全うしたブタは標本となった。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年5月13日