7月2日から一般公開する香港故宮文化博物館は今月14日、オープンから4週間先までの入場券の発売を始めた。同博物館のこれまでの発表によると、オープンから3ヶ月はオンラインのみでの入場券販売となる。香港故宮の公式サイトや西九文化区の公式サイト、アプリ「西九文化区」のほか、同博物館の入場券販売パートナーである飛猪旅行、Klook、香港中国旅行社などのオンラインプラットフォームで入場券を購入することができる。
そして14日午前10時から、入場券約14万枚の販売・予約が始まった。香港地区の市民・陳さんは、「サイトにアクセスして順番待ちし、購入が完了するのに1時間くらいかかった。午前10時ちょうどに、販売プラットフォームの一つである西九文化区の公式サイトにアクセスしたが、すでに順番待ちの状態だった。入場券が手に入りにくいのは予想していたが、公式サイトで順番待ちしなければならないとは予想外。僕の前に1628人がいて、待ち時間は54分と提示された。最終的に、約1時間後に公式サイトにアクセスできて入場券を購入した」と話した。
14日午後5時の時点で、アプリ・飛猪では、香港故宮文化博物館の入場券が約1000枚売れていた。
香港故宮文化博物館は9ホール設置されており、展示ホール1から7では常設のテーマ別展示が行われ、展示期間は1-2年の計画だ。展示ホール8、9では、特別展が開催され、展示期間は3‐6ヶ月の計画だ。入場料は大人50香港ドル(1香港ドルは約17円)で、展示ホール1‐7を見学できる。特別展の入場料は120香港ドルで、全ての展示ホールを見学できる。また同博物館は、全日制の学校に通う学生、7‐11歳の児童、60歳以上の高齢者、身体障がい者とその同伴者1人を対象に、通常料金の半額で入場できる特別割引サービスを実施する。
香港故宮文化博物館では、北京の故宮博物院の貴重な文化財914点が展示される計画で、それら文化財は現在、香港地区に次々と輸送されている。うち全体の18%を占める166点は「国家一級文化財」に指定されている。すでに展示されることが明らかにされている文化財には、顧愷之の作品「洛神賦図」(北宋時代の複製)や清の時代の白い玉製で、上部に立体の龍が描き出されている印章「大清受命之宝」、北宋時代の定窯の「白釉孩児枕」などがある。北京故宮博物院が所蔵する古代の貴重な文化財の中国大陸部以外への貸し出しとしては、ここ15年で最大規模となるという。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年6月17日