四川省広漢市の三星堆博物館文化財保護修復センターの郭漢中副主任は29日、「三星堆遺跡の8号祭祀坑から出土した『青銅神獣』と『青銅神壇』と、3号祭祀坑から出土した『とても奇妙』と言われている『銅頂壇人像』は、もしかしたら元々一体だったかもしれない。器物の断面の形に基づいて、当センターの専門家がコンピューターを使い、その3点を組み合わせて一体にした画像を作成した」と明らかにした。中国新聞網が報じた。
机の上に並べられた器物3点を指さしながら、郭副主任は「青銅神壇の上の部分の人像は神獣を担いでおり、神獣に乗っている人は銅頂壇人像の一番下の人像だ。神壇の上には4つの酒器がある。酒器の上には神樹があるはずだ。今のところ確定はしていないが、チーム全体の考える方向性はすでにはっきりとしている」と説明した。
2021年3月に三星堆遺跡3号祭祀坑から出土した銅頂壇人像が「とても奇妙」と呼ばれているのは、未曾有の形をしているからだ。器物の現時点の高さは約50センチで、幅は約20センチ。最底部にある手2本が円柱体の方壇を支えている。この手は、腰から下が欠損している。方壇の上には、冠をかぶった人が頭を高く上げている。その青銅人像の下半身も欠損している。
考古学専門家が8号祭祀坑から新たに発見した「頂尊蛇身銅人像」は、1986年に2号祭祀坑から出土した青銅鳥脚人像と元々一体だったことがすでに判明しており、「鳥足曲身頂尊神像」と命名された。それは、文化財保護修復センターの机の上に置かれており、組み合わせた部分の接着はまだ行われていないものの、断面と断面をぴったりと組み合わせることができるのが肉眼でも分かるほどだった。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年7月1日