約43万人を対象にした、9年(中央値)に及ぶ追跡調査により、中国の医学専門家は、1日7時間の睡眠時間、中‐高強度の運動をして、座っている時間が短いと、アルツハイマー病のリスクが41%低減することを発見した。このコントロール可能な3種類の行為は、アルツハイマー病のリスクに相互作用を及ぼす。中国新聞網が報じた。
同研究では、睡眠時間とアルツハイマー病のリスクの関係を示すグラフは「U」字形だったのに対して、運動量は増えるのに比例してリスクも下がった。また、座っている時間の長さとの関係を示すグラフは「J」字形となった。
上海の復旦大学附属華山病院・神経内科の郁金泰教授が率いる臨床研究チームは、復旦大学の脳型知能科学・技術研究院の程煒研究員が率いるチームと共同で研究を展開し、その成果は、医学誌「Molecular Psychiatry」の最新号に掲載されている。
研究チームは、37歳から73歳までの非アルツハイマー病患者43万1924人を対象に、9.0年(中央値)に及ぶ追跡調査を行った。調査対象者には、1日の睡眠時間や1週間の運動量、レジャースポーツの量、1日のうちの座っている時間の長さを報告してもらった。そして追跡調査期間中に5390人がアルツハイマー病と診断された。
同研究では、ベストの睡眠時間は1日7時間で、長すぎても、短すぎてもアルツハイマー病のリスクが高まることが分かった。運動を増やすとアルツハイマー病のリスクを低減させることができるものの、運動量が高水準(1週間にウォーキング360分、又は中等度の運動300分、高強度の運動150分)に達すると、それ以上運動量を増やしてもアルツハイマー病のリスクは下がらなかった。座っている時間が4時間以内ならアルツハイマー病のリスクに影響しないものの、それより長くなるとアルツハイマー病のリスクが目に見えて高まった。
睡眠時間が過度に長い、又は過度に短く、運動量も少なく、座っている時間が長い人と比べると、1日の睡眠時間が7時間で、運動量が中‐高強度(1週間にウォーキング120分以上、または100分以上の中等度の運動、50分以上の高強度の運動)で、座っている時間も短め(4時間以内)というのがベストの組み合わせとなっており、アルツハイマー病のリスクが41%低減した。
研究者は、睡眠、運動、座っている時間の長さが脳の構造に影響を与え、アルツハイマー病のリスクにも影響を及ぼすと見ている。同研究結果は、アルツハイマー病の予防にさらに明確で具体的なヒントを提供している。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年6月30日
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