中国、初めて液体燃料ロケットエンジンの再利用を実現

人民網日本語版 2022年09月15日13:48

中国航天科技集団第六研究院によると、同研究院西安航天動力研究所が独自に開発した液体酸素ケロシンエンジンがこのほど、再飛行の実証実験を行った。液体燃料ロケットエンジンの再利用は中国で初めてとなる。科技日報が伝えた。

同エンジンは2021年ある飛行体のメイン動力装置として初飛行試験を行った。検査とメンテナンスを経てから、今回の再飛行試験任務に参加した。

宇宙への自由なアクセスは、宇宙輸送システムの今後の主な発展方向で、再利用可能な宇宙輸送機の開発は宇宙への自由なアクセスを実現するための鍵となる部分だ。液体燃料ロケットエンジンは宇宙輸送機のメイン動力装置、宇宙輸送機の最も複雑な製品の一つだ。その再利用は宇宙輸送機の再利用を実現するにはブレイクスルーが必要なキーテクノロジーの一つになっている。

複数回の起動、低入口圧力起動、広範囲推力調節などの機能を持つ同液体酸素ケロシンエンジンは、今回の試験によりエンジンの複雑な熱力学的環境適応性、飛行後の回収・再利用の実現性がさらに検証された。

西安航天動力研究所の張暁軍所長は、「中国の液体酸素ケロシンエンジンの再飛行で初めて成功したことは、エンジン再利用技術が工学応用の段階に進んだことを示している。我々はエンジンの高信頼性、低コスト、高性能に引き続き注目し、再利用技術の模索を持続的に展開し、中国のスピーディかつ大規模な宇宙アクセスのために力強い動力のサポートを提供する」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年9月15日

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