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中国が「湿地保護計画」発表 30の湿地保全・修復プロジェクト実施へ

人民網日本語版 2022年10月19日15:22

中国国家林業・草原局(国家林草局)は18日の取材に対して、湿地保全のレベルを高めるべく、同局は自然資源部(省)と共同で「全国湿地保護計画(2022—30年)」を発表したことを明らかにした。「計画」は、中国の今後の湿地保護をめぐる目標と任務を明確化し、30の湿地保全・修復プロジェクトを実施するとしている。中国新聞網が報じた。

第3回全国国土調査・2020年度国土変更調査の結果によると、中国のマングローブ林、森林沼沢地、低木林沼沢地、沼泥草地、湖水面、ダム水面、溝渠、海の浅瀬などを含む湿地の面積は約5635万ヘクタールとなっている。

中国の湿地資源の現状に立脚し、「計画」は湿地保全の全体的な要求と空間レイアウト、重点任務を明確化し、2025年をめどに、全国の湿地の保有量を全体的に安定させ、湿地保全率を55%にまで引き上げるという目標を掲げている。また、国際重要湿地20ヶ所、国家重要湿地50ヶ所を新たに設置する。2030年をめどに、湿地保護の質の高い発展の新たな構造をおおよそ確立し、湿地の生態系機能や生物多様性が目に見えて改善するように取り組み、湿地保護の法制化を継続的に向上させ、世界において中国が湿地保全・修復の重要な参加者、貢献者、リーダーになるよう取り組むとしている。

「計画」は、▽湿地面積総量の管理・コントロール▽ランク別による湿地管理体系の採用▽保全・修復プロジェクトの実施▽湿地資源モニタリング・監督・管理の強化▽テクノロジーの下支え強化▽湿地保全をめぐる国際的な事務に踏み込んで参加――といった6つの重点任務を実施するほか、国家重要湿地関連政策を打ち出し、30の湿地保全・修復プロジェクトを実施し、全国で湿地資源特別調査を展開し、湿地基準体系を整備するといった16の具体的な任務を設定している。

国家林草局の関係責任者は、「湿地保護計画の実施は、中国が山、水、林、田、湖、草、砂の一体化保護と系統的な管理を統一して推し進め、林業・草原・国家公園が『三位一体』となった融合発展を促進するための重要な行動だ。また、中国が湿地保全の中・長期目標を達成し、湿地の生態系機能やカーボンシンク能力を強化するための有力な手段だ。さらに、中国が『ラムサール条約』を履行し、国際社会に湿地保全をめぐる中国の知恵をシェアする有効なルートでもあり、生態文明を構築し、美しい中国や人と自然の調和・共生の近代化を推し進めるうえで重要な意義がある」と強調している。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年10月19日

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