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第一陣の国家公園設立からちょうど1年 中国の生態系保全が新たなステージへ

人民網日本語版 2022年10月14日15:09

中国は2021年10月12日、三江源国家公園、ジャイアントパンダ国家公園、アムールトラ・アムールヒョウ国家公園、海南熱帯雨林国家公園、武夷山国家公園など、第一陣の国家公園を正式に設立し、自然保護地体系建設の新たな章の始まりを告げた。それから約1年の間に、国家公園は中国の生態文明建設の輝かしい代名詞となり、生態系保全は新たなステージに突入した。中央テレビニュースが報じた。

長江や黄河、瀾滄江といった川の水源地域全てが保護範囲に入っている三江源国家公園では、チルー、チベットガゼル、チベットノロバといった野生動物の個体数が大幅に増加している。

自然保護地73ヶ所とパンダの地域個体群生息地13ヶ所が一つとなったジャイアントパンダ国家公園は、生息地がバラバラで繋がっておらず、保護が不十分といった問題を解決している。そして、中国全土の総個体数の72%に当たる野生のパンダが効果的に保護されている。

アムールトラ・アムールヒョウ国家公園は、野生動物がスムーズに移動できるルートを開通し、アムールトラの個体数が50頭以上、アムールヒョウの個体数が60頭以上まで増えた。

海南熱帯雨林国家公園雨林の生態系機能は少しずつ回復しており、ここ2年で、カイナンテナガザルが3匹増え、野外の個体群は5つの群れの計36匹まで回復した。

武夷山国家公園は、武夷山自然生態系や世界複合遺産(世界自然遺産と世界文化遺産)の保護を実現しており、ここ3年で新種の生物14種類が発見されている。

中国国家公園研究院の唐小平院長は、「国家公園が5ヶ所設立されて1年の間に、生態系保全・修復が強化され、地域や流域を跨いだ統一管理、科学的な保護がほぼ実現した。そして、生態系保全と民生改善の融合が促進され、各方面で実質的進展を遂げている」と強調する。

世界最大の国家公園体系構築へ

現在、中国の国家公園5ヶ所の総面積はすでに約23万平方キロメートルとなっている。国家林草局の情報によると、中国は今後、世界最大の国家公園体系を構築する計画という。

自然地理構造や生態系機能構造、生物多様性、典型的な景観の分布の特徴などを総合的に考慮し、中国は「国家公園空間レイアウト案」を制定し、国家公園の候補地を約50ヶ所厳選している。その総面積は国土の陸地面積の約10%を占め、中国で最も代表的な生態系や80%以上の国家重点保護野生動植物、及びその生息地を保護する計画だ。

唐院長によると、「秦嶺山脈や黄河の河口、南嶺山脈といった生態系の面で重要なエリアを優先して、国家公園を設立する計画。また、青蔵高原(チベット高原)では、国家公園群を構築し、世界最大の国家公園体系を積極的かつ確実に、秩序に基づいて建設していく」としている。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年10月14日

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