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インドネシアのジャカルタ・バンドン高速鉄道 G20サミットで世界に披露へ

人民網日本語版 2022年10月27日16:22

(画像提供は新華社)

11月にインドネシア・バリ島で開催される主要20ヶ国・地域(G20)サミットで、インドネシアはジャカルタ-バンドン高速鉄道の建設の成果を世界に披露することになる。10月16日には全線ですべての箱桁架設作業が終わり、これにより同鉄道は全線でレール敷設の準備が整った。

ジャカルタ-バンドン高速鉄道は「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブの下、中国とインドネシアが協力して進めたシンボル的プロジェクトで、両国企業が合弁により共同で建設を請け負い、インドネシアの首都ジャカルタと4番目に大きな都市であるバンドンを繋ぐ。インドネシアの通信社アンタラの報道によると、同鉄道の全長は142.3キロメートルに達し、予定では2023年6月に正式に運行をスタートし、完成すれば東南アジアで最初の高速鉄道になるという。

同鉄道プロジェクトを請け負った中国電力建設集団のプロジェクト責任者の張進科さんは取材に、「施工の過程で、現地の政府関係者、関係機関の人々、住民がたびたび現場を見学に訪れており、インドネシア社会全体でこの鉄道の完成に期待を膨らませている。私たちは現地で約1万5千人の雇用を生み出し、各種技術者を大量に育成した」と話した。

海南大学「一帯一路」研究院の梁海明院長は、「ジャカルタ-バンドン高速鉄道は全線にわたって中国の高速鉄道技術・基準を採用しており、これは世界中に中国の高速鉄道の質の高さと実用性を証明するものになる」と述べた。

沿線都市の経済成長を牽引

米オンライン雑誌「ザ・ディプロマット」の報道によれば、インドネシアのジョコ大統領は13日にバンドンで同鉄道の総合検査列車を視察した際、「ジャカルタ-バンドン高速鉄道は人と貨物の流動性をスピードアップし、インドネシアの競争力を高めるだろう」と述べた。またジョコ氏は、「この高速鉄道が開通すれば、多くの業界が恩恵を受け、ジャカルタとバンドンにも新たな経済成長源が誕生するだろう」と予測した。

またロイター通信の報道によれば、ジョコ大統領は同鉄道がASEAN初の高速鉄道であり、今後さらに空港や他の鉄道と接続して、ASEAN諸国間のコネクティビティを高める可能性があるとも言及している。

専門家は、「中国・インドネシア間の戦略的協力は中国-ASEANの協力の深化にとって重要な展示の役割とモデルの役割を果たすだろう」との見方を示した。

前出の梁氏は、「ここ数年、ASEANは中国にとって1番目の貿易パートナーであり、ジャカルタ-バンドン高速鉄道の開通によってASEAN諸国は中国製品に対する信頼をますます高め、中国とASEAN諸国との経済貿易往来がさらに推進されることになるだろう」と述べた。

中国国際問題研究院の唐奇芳副研究員は、「ジャカルタ-バンドン高速鉄道は優れた『展示型』プロジェクトだ。インドネシアは島国で、人口密度が高く、ここでは高速鉄道の輸送力が十分に利用されることになる。このことはまさに『一帯一路』が持つ各地の実情を踏まえて最適な方法を取って、現地に恩恵をもたらすという特徴を体現している」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年10月27日

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