火鍋のスープは重慶市の名物料理の魂として、辛さや味の決め手になるだけでなく、新しい職業さえ生み出した。重慶市がこのほど届け出をして誕生した「火鍋調理師」は、中国調理師の分類に属する新しい職業だ。「火鍋調理師」が記載された「中華人民共和国職業分類大典(2022年版)」の発表により、火鍋業界に欠けていた専門的職業の空白がついに埋められることになった。
火鍋調理師は火鍋のスープ・ソース・つけだれを作る、料理の下ごしらえをする、材料の下処理をするとともに、ある程度の店舗運営と管理能力を持つ人を指す。
一部の火鍋業界の運営管理者が、「これまでの人員募集において、面接・実際の作業テスト、さらに正社員になる前の実習段階の教育など、多くのプロセスをたどらなければならず、コストも非常にかかっていた。今後は人を募集する際に、応募者が火鍋調理師の職業資格証明書を持っているかを確認するだけでよくなる。資格を持っているということは、業界の標準をよく知っていて、現場でのニーズに応える即戦力になれることを意味する」との見方を示す。
重慶は「中国火鍋の都」と呼ばれており、火鍋産業チェーンの規模は全体で1千億元(約20兆1000億円)に達する。今後も火鍋調理師の社会的ニーズは非常に大きく、就職の見通しも明るいと言える。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年11月10日