浙江省の小都市・嵊州で越劇を見て、小籠包を食べる

人民網日本語版 2022年11月25日09:54

「湖月 我が影を照らし、我を送って炎渓に至らしむ」。約1千年前、詩仙と称せられた詩人・李白は浙江省嵊州市でこの詩を詠んだ。時代や社会が移り変わった今も、嵊州では奥深く独特な無形文化遺産が受け継がれ続けている。伝統演劇の越劇や軽食、竹編み細工といった無形文化遺産は、同市の輝かしい代名詞となっており、地元の人々の大切な文化的財産となっている。

100年の歴史誇るステージで越劇演じる女性劇団

「書斎の扉の前に植わる梅の木で鳥たちがさえずっている。木にとまったたくさんのカササギがピーチク鳴いて、梁兄さんに吉報を届けてる」。嵊州市甘霖鎮施家岙村の越劇舞台である「縄武堂宗祠古戯台」では、「娘家劇団」の越劇女優が伝統的な演目「十八相送」の練習をしていた。同村の「娘家劇団」の伝統は20世紀にまで遡ることができる。1923年、越劇女優養成所がこの地で誕生した。約100年続く、越劇の輝かしい歴史はここから幕を開けたのだ。

嵊州市では、越劇が非常に盛んで、越劇を歌える人も少なくない。「娘家劇団」の越劇女優である陳小六さんは嵊州市出身で、子供の頃から越劇を聴いて育ったため、知らず知らずのうちにそれが体に染み込んでいる。そして、越劇が大好きな陳さんは、「娘家劇団」のメンバーになり、今では毎週この舞台に立っている。越劇という「宝」を数十年にわたり守り続けてきた陳さんは今、「一人でも多くの人に越劇を好きになってもらいたい。世界中の人に、ここに来て私が歌う越劇を聞いてもらいたい」と願うようになっている。

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