中国人飛行士で初の200日以上滞在達成した陳冬飛行士

人民網日本語版 2022年12月05日16:44

有人宇宙船「神舟14号」の帰還モジュールが今月4日、東風着陸場に無事着陸し、飛行士3人がモジュールから外に出て、飛行任務を無事終えた。

モジュールから出て来た陳冬飛行士(撮影・連振)。

3人のうち陳冬飛行士は、中国で初めて軌道上に200日以上滞在した宇宙飛行士となり、また記録を一つ塗り替えた。

2010年に中国の第2陣の宇宙飛行士に選出された陳飛行士は2016年に初めて飛行任務に就き、第2陣の宇宙飛行士の中で実際に宇宙を飛行した一人目の男性飛行士となった。「神舟11号」の飛行任務において、陳飛行士は、景海鵬飛行士と共に、宇宙実験室「天宮2号」に滞在し、33日間の宇宙飛行を行った。軌道上での滞在期間33日というのは、中国の宇宙飛行において、当時の最長記録だった。

陳飛行士が撮影した中国華北エリア。

陳飛行士が宇宙ステーションで撮影した雲。

今年6月5日、「神舟14号」の打ち上げが成功。陳飛行士にとっては、「神舟11号」に続く、2回目の宇宙飛行となり、初めて船長を務めた。宇宙飛行士3人は軌道上に滞在した半年の間に、船外活動を3度行い、宇宙ステーション内外の設備や宇宙応用任務関連施設・設備の設置、調整を行ったほか、一連の宇宙科学実験や技術試験を展開した。そして、陳飛行士は、中国で初めて軌道上に200日以上滞在した宇宙飛行士となり、記録を塗り替えた。

4日夜8時過ぎ、「神舟14号」の帰還モジュールが無事着陸に成功。河南省洛陽市にある陳飛行士の実家では、両親が生中継でその様子を見守っていた。

陳飛行士の母親である黄焱さんは、「もう4年も息子に会っていない。体が回復するのを待って、抱きしめてあげたい」と話した。また、父親の陳樹林さんも、「息子のことをとても誇りに思っている。中国の宇宙飛行事業にまた新しい成果をもたらしてくれることを願っている」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年12月5日

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