春節(旧正月、2023年は1月22日)を控え、旧正月用品の準備では果物が欠かすことのできないアイテムだ。今年もアメリカンチェリーが各種アイテムの中で中心的な位置を占めているのは少しも意外ではない。この「大型のサクランボ」のアメリカンチェリーは高価で、500グラムが数十元(1元は約19.1円)もするのが一般的だが、これほど人気があるのはなぜか。アメリカンチェリーと言えば、普通のサクランボに言及しないわけにはいかないが、同じような果物で価格に大きな開きがあるのはなぜか。
アメリカンチェリーも昔からあるサクランボもバラ科サクラ属の果物で、品種が異なるだけだ。
アメリカンチェリーは皮が厚く、長距離輸送に適し、貯蔵期間も長い。中国の従来のサクランボは小粒で、皮が薄く淡紅色をしており、肉質が柔らかくみずみずしい。
同じサクラ属のアメリカンチェリーとサクランボには小さな違いはあるものの、全体として見れば栄養素にそれほど大きな違いはない。
アメリカンチェリーはサクランボより炭水化物の含有量が多い。同時にアメリカンチェリーは皮が厚いので、食物繊維もサクランボより少し多いが、その他の栄養素についてはそれほど違いはない。
アメリカンチェリーも中国の従来のサクランボもミネラルの一種のカリウムが豊富で、アメリカンチェリーは100グラムあたり222ミリグラム、従来のサクランボはそれより少し多く同232ミリグラムと、果物の中では普通より高めの含有量だ。サクランボの色は淡黄色から濃い紫色まであり、色の濃いものはアントシアニジン、プロアントシアニジン、ポリフェノールなどの抗酸化物質を豊富に含み、総じて抗酸化物質の含有量が多い。理論的に言えば炎症反応を軽減する働きがあるということで、実際に実験でこのことは証明されている。
ただ、アントシアニジン、プロアントシアニジン、ポリフェノールなどの抗酸化物質は果物によく含まれているもので、サクランボだけに含まれているわけではない。サクランボ以外の色の濃い新鮮な果物を食べれば、抗酸化物質は十分に摂取できる。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年1月16日