中国海洋石油集団有限公司が26日に発表した情報によると、中国初の深海・遠洋浮体式洋上風力発電プラットフォーム「海油観瀾号」が、広東省珠海市の福陸埠頭から海南省の文昌海域に出航した。これは中国の深海浮体式洋上風力発電の重要技術が重要な進展を遂げ、洋上油ガス開発が「グリーン電力時代」に向けて重要な一歩を踏み出したことを示している。
「海油観瀾号」の最底部は三角形の浮き基礎で、3本の端立柱と1本の中立柱があり、全体の辺長は90メートル近く、高さは約35メートル、重量は4000トンに達する。浮き基礎の上方は高さ約83メートル、30階建てビルに相当する円筒状の柱で、その上方は重さ260トンにもなる機関室となっている。その役割は風力発電機のブレーンに相当するもので、風力発電機の回転とピッチ変更を指揮できる。機関室前部のブレードの長さは76.6メートル、タービンの直径は158メートル、受風面積は標準的なサッカーコート2.7面分。風により3枚のブレードが動き、機関室内の発電機が回転することで、尽きることのないグリーン電力を生み出し続ける。海油観瀾号の設備容量は7.25MWで、稼働開始後の年間平均発電量は2200万kWhにのぼり、1年当たりの燃料ガス消費を1000万立方メートル近く削減し、二酸化炭素排出量を2.2万トン削減することになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年3月27日