中国科学院高エネルギー物理研究所と世界の40以上の科学研究機関は北京時間29日午前2時、これまでで最も明るいガンマ線バースト「GRB 221009A」の研究成果を共同で発表した。人民日報が伝えた。

これまでで発見された最も明るいガンマ線バースト「GRB 221009A」の想像図。
同研究所の主導で開発した衛星「慧眼」と宇宙望遠鏡「極目」が、硬X線とソフトガンマ帯域で同ガンマ線バーストの瞬時放射と早期残光を世界最高精度で測定することに成功。これまで観測された中で最大の明るさを確認し、ガンマ線バーストの明るさの記録が51倍まで高められたほか、その等方性エネルギーの記録も更新された。これは1分内に8つの太陽質量の全エネルギーを放出したことに相当する。さらに極めて狭く、極めて明るく、光速に近い噴流を発生させたことが確認され、この千年に1度の天体爆発の研究に対して独特な貢献を成し遂げた。

これまでで最も明るいガンマ線バーストを観測した衛星「慧眼」と宇宙望遠鏡「極目」のイメージ図。
(編集YF)
「人民網日本語版」2023年3月29日
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