大規模分布口径深宇宙観測レーダープロジェクトである「中国復眼」第2期の着工式が14日、重慶市雲陽県で行われた。同プロジェクトは2025年の完成を予定しており、世界で観測距離が最長の深宇宙レーダーになる見込みだ。人民日報が伝えた。
北京理工大学が建設を主導する「中国復眼」プロジェクトは、雲陽県龍角鎮中洲島で建設され、総敷地面積20ヘクタール以上、30メートル口径レーダーが25基設置される。小惑星、宇宙機、月、地球型惑星及び木星のガリレオ衛星などの深宇宙目標の高分解能観測により、地球近傍小惑星の衝突回避や宇宙状況認識などの国の重要な需要を満たすとともに、地球の居住性や惑星の形成などの世界の先端科学研究にサポートを提供する。
同プロジェクトは3期に分け建設が進められる。第1期の「分布式レーダー天体イメージング測量機実証試験場」は重慶市両江新区の明月山に位置し、4基の16メートル口径レーダーからなり、すでに22年12月に完成しており、稼働開始の際に中国初の月面クレーター三次元レーダー画像の撮影に成功した。第2期プロジェクトの完成後、「中国復眼」第3期プロジェクトはレーダーユニットを100基規模に拡大する予定だ。「中国復眼」の建設の持続的な推進は、人類のレーダーによる深宇宙探査の境界を大幅に広げることになるだろう。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年2月16日