人民網日本語版>>経済

プラスに転換! 中国1-3月期の対外貿易は月ごとに好転

人民網日本語版 2023年04月18日16:36

何重もの圧力にさらされながら、中国の対外貿易は再びその「強靱な実力」を示すようになった。税関総署がこのほど発表したデータによると、2023年第1四半期(1-3月)には中国の物品貿易輸出入総額が9兆8900億元(1元は約19.5円)に上り、累計成長率は1-2月の前年同期比0.8%減から1-3月は同4.8%増とプラスに転換し、月ごとの成長率は1月は同7%減、2月は同8%増、3月は同15.5%増と徐々に上昇した。対外貿易の輸出入は安定した一年のスタートを切り、月ごとに好転した。新華社が伝えた。

1-3月期の輸出入をそれぞれ見ると、輸出は同8.4%増の5兆6500億元、輸入は同0.2%増の4兆2400億元だった。税関総署統計分析司(局)の呂大良司長(局長)は、「全体として見ると、第1四半期の中国の対外貿易の輸出入は強靱性を示し、安定して好転するスタートとなり、通年の対外貿易の安定促進と質向上に向けた基礎を打ち立てた」との見方を示した。

貿易パートナーを見ると、同期にはASEANが中国の1番目の貿易パートナーの地位をキープし、輸出入総額は同16.1%増の1兆5600億元となり、中国の輸出入総額の15.8%占めた。また中国と欧州連合(EU)との輸出入額は1兆3400億元、米国との輸出入額は1兆1100億元、日本との輸出入額は5464億1千万元、韓国との輸出入額は5284億6千万元となり、合わせて中国の輸出入総額の35.6%を占めた。

対外貿易の主体を見ると、数が安定的に増加した。同期には中国の輸出入実績がある対外貿易企業は同5.9%増の45万7千社に上った。そのうち民間企業の輸出入額が14.4%増加し、中国輸出入総額の52.4%を占めた。

貿易方式を見ると、同期には一般貿易の輸出入額が同7.9%増加して、中国の輸出入総額の65.3%を占め、割合は同1.9ポイント上昇した。加工貿易の輸出入額は1兆7900億元で、中国の輸出入総額の18.1%を占めた。

データによれば、対外貿易は新たな原動力が絶えず育成され大きく発展している。同期には新たな中国の輸出トップ3とされる電気自動車、リチウム電池、太陽電池の輸出額が同66.9%増加し、同増加額は1千億元を超えて、輸出全体の成長率を2ポイント引き上げた。また貿易多様化の面では、中国と「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国との輸出入額が同16.8%増加して、中国の輸出入総額の34.6%を占め、割合は同3.5ポイント上昇した。地域的な包括的経済連携(RCEP)の中国以外の加盟国との輸出入額は同7.3%増加した。

呂司長は、「現在、中国の対外貿易の発展で直面する最も大きな制約要因は外需の弱まりだ。同時に、保護主義や地政学的リスクなどもグローバル経済の不安定性、不確実性、予測困難をさらに拡大している。外部の情勢が厳しく複雑だが、総合的に判断すると、中国経済は強靱性とポテンシャルが高く、活力が十分にあり、長期的に好転するとのファンダメンタルズには変化がない。中国経済の運営が持続的に全体的に好転するのにともなって、対外貿易の好転情勢はさらに長く続くものと確信する」と述べた。

(編集KS)

「人民網日本語版」2023年4月18日

関連記事

おすすめ写真

コメント

ランキング

  • 全部
  • 経済
  • 社会
  • 政治