11日は世界パーキンソン病デー 中国で増える青年・中年の患者

診断基準からセルフチェックしてみよう!

人民網日本語版 2023年04月11日16:28

4月11日は世界パーキンソン病デーだ。パーキンソン病は自律神経に障害が現れる病気で、60歳以上に起こることが多い病気となっている。しかし、最近はパーキンソン病を患う青年・中年も増加しており、医師は早期発見と早期治療が非常に重要だと呼びかけている。

青年・中年のパーキンソン病患者が増加 早期発見・治療がカギ

中国の65歳以上の高齢者の有病率は1.7%で、高齢化が加速するにつれて、パーキンソン病を患う高齢者が増加の一途をたどっている。研究では、患者の約25%が65歳以下で、5-10%が50歳以下で発症している。近年、青年・中年のパーキンソン病患者の有病率も増加し続けている。

福建省厦門(アモイ)市の女性・符さん(54)は、2017年に原因不明の筋強剛が生じ、歩くとふらつくようになり、医師からパーキンソン病と診断された。しかし昨年初めには手術を受けて症状が大幅に改善し、現在はほぼ普通の生活が送れるようになっている。

パーキンソン病をセルフチェックしてみよう!

パーキンソン病の症状の1つにふるえ(振戦)がある。静止時振戦とも呼ばれ、椅子に座っている時など、じっとしている時でも、「丸薬丸め運動」と呼ばれている親指と人差し指をこすり合わせるような症状が見られる。

また、パーキンソン病には手のふるえのほか、筋強剛、動作が緩慢になる、歩く時に足の指が地面を噛むようにクルっと下向きに丸まってしまう、内・外反足、嗅覚障害、表情が乏しくなる、慢性的な便秘、大声で寝言を叫ぶ、暴れるといった症状もある。

パーキンソン病が疑われる場合は以下の動作でセルフチェックしてみよう。

一、親指と人差し指をくっつける動作をうまくできるか?

二、歩いている時に、前かがみの姿勢で小刻みに歩き、歩き始めると速くなってしまい、自分で止まれなくなったりしないか?

三、両手を前に伸ばし、掌を返したり戻したりしたりする動作をきちんとできるか?

四、両足を地面につけ、片足のつま先を上げる動作を交互にして、途中でできなくなったり、上がりにくくなったりすることはないか?

パーキンソン病は、神経の機能が徐々に低下していく病気で、現時点ではそれを完全に予防する方法はないものの、積極的に運動したり、リスクとなる環境や要素を回避することで発症のリスクを軽減することはできる。

普段の生活において、まず、殺虫剤や除草剤といった化学物質や興奮剤の使用を避けるほか、健康的なライフスタイルを維持し、野菜や果物を適度に摂取し、肉類の摂取を減らすことを心掛ける。また、適度に茶を飲み、たばこや酒、炭酸飲料などは控えるほか、運動をして体を鍛えることも予防につながる。また、パーキンソン病と疑われる症状が生じた場合は、必ず重視して、直ちに病院で診断したほうがよい。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年4月11日

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