チョコレートの噴水が流れる人気のランドマーク、年間2万トンのチョコレートを生産する現代的工場、カカオの森やブルーベリー園を通り抜ける小さな列車。これは映画『チャーリーとチョコレート工場 』のワンシーンではなく、浙江省嘉善県にある「チョコレートタウン(巧克力小鎮)」の日常の風景だ。
浙江省の第1期「特色あるサービス業タウン」に選ばれたチョコレートタウンを訪れる観光客は毎年延べ100万人を超え、空気にも甘いカカオの香りが漂う。長江デルタの中心的地域に位置する浙江省嘉善県大雲鎮にかつてあったのは、使われなくなった農場と一面の農地だった。 2011年、海外から帰国した起業家の投資により、ここはチョコレートタウンへと生まれ変わり、伝統的な農業の町の新たなランドマークとなっている。
チョコレートタウンの中心的な建物はチョコレート工場で、観光客はチョコレートの芳醇な香りが漂う中、世界一流のチョコレート製造ラインを間近に見ることができる。
カカオ文化体験エリアでは、説明文や図、映像などの展示や実物を見ながらカカオについて学び、その歴史と文化の魅力に触れることができる。
チョコレートタウンでは世界中から優れた原料を選び、西アフリカや南米の良質なカカオ豆を導入し、コートジボワールにカカオ農園を設立して、年間2万トンのピュア・ココアバターチョコレートを生産している。
今では、同地はチョコレートタウンを中心に、温泉、水郷、花畑、農場、ブライダル、チョコレートなど甘く幸せな要素を融合し、産業観光、文化クリエイティブ、ロマンチックな風情の一体化した体験型タウンとなっている。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年4月20日