30年後チョコレートが食べられなくなる？　地球温暖化でカカオの栽培困難に

米国海洋大気庁（NOAA）の専門家は、地球温暖化の影響により、この先30年以内にカカオの生産量が打撃を受け、チョコレートの供給が需要に追いつかなくなると予測した。カカオは熱帯植物の1種で、成長環境に対する要求が非常に高く、特に十分な水分は必要不可欠だ。しかし地球温暖化が引き起こす気温上昇により、土壌と植物はより多くの水分を流失してしまうこととなる。世界で栽培されるカカオの90％が伝統的な栽培方法を採用しているため、環境から受ける影響は非常に大きい。2050年にカカオが生息できる区域は山奥にまで縮小すると予測されている。しかし、それらの場所は自然保護区であるため、商業用の植物を栽培することはできない。このことが、チョコレート生産工場に大きな打撃をもたらすことは否めない。このままでは、地球温暖化によってカカオの供給が需要に追いつかなくなってしまうだろう。（編集TK）

「人民網日本語版」2018年1月9日