习专栏

「スマート小麦栽培」により農地管理が明確に

人民網日本語版 2023年06月06日15:05

江蘇省徐州市銅山区単集鎮の小麦畑で5日、スマート生産量測定収穫機が加速的に作業を行い、収穫しながら生産量を測定していた。設置された大型ディスプレイには、この畑の小麦生産量の空間分布図がリアルタイムで生成され、次のシーズンの栽培に「デジタルマップ」を提供している。隣の「小麦状況点検ロボット」はマルチスペクトル、3Dカメラ、レーザーレーダー、可視光など複数種類のセンサーを搭載しながら移動しており、せっせと働く専門的な番人のようで、24時間連続のスマート点検が可能なほか、畑の環境と作物の育ち具合を正確に感知できる。この活き活きとした現代農業シーンは、南京農業大学スマート農業研究院の曹衛星教授のチームによるスマート小麦栽培技術の応用の現場だ。科技日報が伝えた。

小麦生産量を把握する空間分布図を利用することについて、南京農業大学スマート農業イノベーションチームの曹強准教授は、「これがあれば、畑のどこが生産量が多くどこが少ないかを正確に把握し、その差が生じた原因の分析と農業技術管理処方の生成に役立ち、小麦畑の正確な管理を実現できる」と説明した。

曹強氏は取材に、「スマート生産量測定収穫機は長期間にわたる作物成長データの蓄積を踏まえ、さらに異なる気候条件に基づき異なる環境及び異なる位置の畑の生産量を予測し、後期の栽培管理案に根拠を提供できる」と述べた。

正確な管理の「源」としてのデータは主にどこから得られるのだろうか。南京農業大学スマート農業イノベーションチームの田永超教授は、「それはスマート小麦栽培技術における2つの中核技術、具体的にはデジタル小麦畑技術と小麦状況リモートセンシングモニタリング技術だ」と説明した。

うち「デジタル小麦畑」の目標は「1エリア1コード」で、すべての畑に正確なデジタルファイルを作成するのに相当する。コードをスキャンするだけで畑の管理者、面積、栽培品種、成長状況、過去の生産量、畑の土壌や気候などの環境情報を把握できるようになる。南京農業大学スマート農業イノベーションチームはすでに、江蘇省の25ヶ所の現代農業(稲・小麦)産業技術体制モデル拠点で畑の「デジタルファイル」を構築している。

田氏は、「小麦状況リモートセンシングモニタリング技術は、上空・宇宙・地上の立体化したモニタリングプラットフォームを利用し、畑、パーク、地域などのマルチスケールで、モニター、モノのインターネット、ドローン、衛星リモートセンシング及び応用システムなどをよりどころに、小麦の成長状況と生産力の正確な予測・評価を実現する」と説明した。

江蘇省農墾農業発展股份有限公司現代農業研究院の張正東副院長は、「スマート小麦栽培技術は、小麦の生産管理における情報のリアルタイム収集、管理のスマートな意思決定、栽培・管理・収穫の正確な作業、技術応用のスマートなサービスなどの全フローをカバーしている。大規模農場での応用拡大に融合・複製が可能な成功モデルを提供する」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年6月6日

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