中関村フォーラム展示(科学技術博覧会)の初のメディア向けイベントが24日、開催された。中関村フォーラムは世界の科学技術のイノベーション・交流・協力向けの国家級プラットフォームで、うち中関村フォーラム展示2023は5月26日から30日まで北京市で開催される。展示は先端テクノロジーと未来の産業、情報テクノロジーとスマート製造、グリーン・ダブル炭素(二酸化炭素<CO2>排出量ピークアウト・カーボンニュートラル)、医薬品・ヘルスケア、デジタル経済、地域イノベーション協力の6つの展示エリアを設置。展示会場は中関村展示センター及び海淀公園路西側に設置され、総面積2万7000平方メートル、約650の企業・機関が出展する。科技日報が伝えた。
展示会場では1体のロボットアームが人の顔写真そっくりな似顔絵を描いていた。遨博公司の製品総責任者の唐冬冬氏は、「これはAI絵画ロボット。協働ロボットとAI(人工知能)アルゴリズムを結合させ、人の顔をリアルタイムで撮影し、スケッチを描くあげることができる。この技術は、新エネ車の製造を始めとする工業生産のほか、ビジネスサービスでも利用できる。例えばウェルネス分野においては、技師の代わりにマッサージロボットとして利用することもできる」と紹介した。
医療手術ロボットの展示ブースで、術鋭単孔式手術ロボットが独自のヘビ型アームを駆使し、ウズラの卵の殻を剥いていた。展示ブースのスタッフによると、術鋭ヘビ型アームの展開幅は最短7センチメートルで、現在後腹膜進入路が可能な唯一の単孔式ロボットだ。泌尿器科、小児科、普通外科、産婦人科など複数の革新的な応用を切り開き、多くの症状の治療により低侵襲の手術プランを提供している。
中国一汽の展示ブースでは、電動シャーシ展示品の4つの車輪が90度回転し、カニのように横に移動する動きを披露していた。中国一汽研究開発総院イノベーション管理部の曹礼軍部長は、「この技術により、将来的に運転手は横方向に移動させることで楽に駐車できるようになり、狭くて駐車しづらいという悩みを解消できる」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年5月25日