トロント映画祭、中国語映画100年の特集上映
5日に開幕したトロント国際映画祭では、6月5日から8月11日まで特集上映プログラム「A Century of Chinese Cinema」(中国タイトル:両岸三地百年中国電影光華展)が組まれ、香港映画30本を含む映画80本が上映される。香港アクション映画スターの成龍(ジャッキー・チェン)は13日にトロントに赴き、スペシャルゲストとして同プログラムを盛り上げた。「特区政府新聞処」の報道を引用して「新華網」が伝えた。
特集上映プログラム「A Century of Chinese Cinema」(香港パート:駐トロント香港経済貿易事務処共催)は中国の大陸部・香港・台湾の名作映画80本を振り返り、20世紀の代表作を多数上映する。これは今回のトロント国際映画祭のサマーシーズンのフラッグシップ的なプログラムで、多元的に中国映画や芸術、文化を研究するのに役立つ。
駐トロント香港経済貿易事務処の盧潔●所長は、世界的なアクション映画スターの成龍や有名プロデューサーの施南生(シー・ナンサン)、杜◆峰(ジョニー・トー)監督、王家衛作品で知られるカメラマンのクリストファー・ドイルなど、同プログラムを支持した香港映画界の実力者たちに感謝を述べた上で、「成龍自身がまさに生きた良い例で、勇敢に努力する香港の精神を世界に知らしめた。今や成龍と香港はいずれも国際スターとなった。香港は、まさにハリウッドと同じく、理想や抱負、向上心を持つ人々が夢とチャンスを手に入れる場所」と語った。
盧氏は香港の輝かしい映画の歴史を振り返って、「香港で初めて映画が製作されたのが1909年。その後、1950年代から香港映画界全体が急速に発展し、以降さらに重要な経済の原動力となった。過去10年で、香港映画や映画人たちは300を超える国際映画賞を獲得し、海外の撮影チームも常に香港を商業映画やテレビ番組、広告の撮影地として訪れている」と説明した。
また盧氏は経済貿易緊密化協定(CEPA)の協力の優位性をいかに利用できるかなどを含め大陸部と香港の最近の合作映画の動向についても触れた。「大陸部と香港の合作映画で大ヒットしているものは少なくない。去年だけでも、大陸部で大ヒットを記録した映画10本のうち、7本が香港と大陸部との合作映画だ。カナダの会社も香港の業界と協力することができる。CEPAの条件に合致した会社に投資をすれば、同様の優遇措置を受けて中国大陸部に進出できる」とアピールした。
特集上映プログラム「A Century of Chinese Cinema」の目玉として、成龍の代表作「酔拳1」、「酔拳2」、「ポリスストーリー」についての成龍自身の解説が聞けるトークイベントのほか、「恋する惑星」(原題:重慶森林)、「ラブソング」(原題:甜蜜蜜)の撮影を担当したクリストファー・ドイルによるトークイベント、香港の著名プロデューサーの施南生(シー・ナンサン)による「男たちの挽歌」(原題:英雄本色)、「チャイニーズ・ゴーストストーリー」(原題:倩女幽魂)の撮影過程や自身の映画体験についてのトークイベントが用意されている。(編集MZ)
●は王へんに韋
◆は王へんに其
「人民網日本語版」2013年6月17日